あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。少しばかりお付き合いいただけますと幸いです。
2022年を日本国という視点で振り返り思い返されることは、元首相銃撃やロシアによるウクライナ侵攻、東大の受験生刺傷事件等と、国内外問わず大変な出来事ばかりです。無事新年を皆様と迎えられたこと、改めて心よりお慶び申し上げたい次第です。
塾生代表という視点で振り返りますと、制限緩和を念頭においた一年でした。そしてその一年は決して暗いものではありませんでした。 多くの塾生の声(要望)は「まずは2019年以前にできたことをできるようにしてほしい」というものが多かったことを記憶しています。そこで全塾協議会としては、制限緩和を慶應義塾大学と協調して進めてきました。その結果慶應義塾大学内においては、制限の多くは緩和され、多くの塾生に《キャンパスライフ》が返ってきたのではないでしょうか。 4月には、9割以上の授業が対面で開始され、3年ぶりの対面新歓も行われました。久しぶりに賑わうキャンパスを見て、感動したことは今でも印象深く残っています。学園祭も緩和に留まらず従前より一部拡大し、史上初の2日間の七夕祭や4年ぶりのキャンパスでの矢上祭、YouTubeを活用した芝共薬祭、そして入場者制限を大きく緩和した三田祭が開催されました。残念ながら四谷祭を開催することはできませんでしたが、今年こそは開催したい次第です。各キャンパスの学生自治棟(学生団体ルームや塾生会館等)や教室の利用も緩和された結果、多くのサークル等の活動も活発になってきています。ゼミ分野においても、業界講演会等で、緩和の一端を見せました。 また慶應連合三田会大会やSFC Open Research Forum等も数年ぶりに対面で開催され、慶應義塾全体が2019年以前の熱を取り戻してきたと確信しています。 足元の問題に着手した一年とも言えますが、塾生の皆様の笑顔が増えた一年にできたのではないでしょうか。私が就任時に塾生の皆様の間に漂っていた暗雲たる雰囲気は少し晴れたように感じます。
さて、振り返りはそこそこに、これからについて。 本年は、全塾協議会最大の課題であり第一の目標である、「全塾協議会がより多くの塾生に役立つ組織になる」ということに最大限の力を入れて取り組みます。スローガンを掲げるのであれば「大改革」。全塾協議会を大きく変化させる時が来たのです。
少し話はずれますが…。皆様、今年の干支をご存知でしょうか。正解は「癸卯」です。「癸」は、十干の終わりであり、物事の終わりと始まりを意味し、次の新しいものが芽生えることを表すそうです。また「卯(うさぎ)」は、うさぎのように飛び上がる年という意味があり、好転する年になるという意味があるとのこと。合わせた「癸卯」は、今まで培ったことを糧に、飛躍する一年となるようです。大改革をするにこれだけ相応しい年もなかなかないのではないでしょうか。
話を戻します。全塾協議会は、塾生の皆様から自治会費をいただく、一種の公的機関と言えます。自治会費に納める価値のある組織でなければなりません。「我々は塾生の福利厚生の増進を図れているのか」ということを常に自分たちに問うことが大切です。そのために必要な改革を断行します。 まず、今塾生が求めていることを拾う力の強化に取り組みます。現在は塾生代表がその声を拾うこと前提ですが、もっと多くの方が拾えるようにする。たった1人増えるだけでも、その力は2倍になります。これは議会改革によって達成し得る、より民主的な議会づくりを持って達成できる目標です。 そして次に、声を実現する力を強化します。これは議会とは対をなす執行機関の強化が必要です。常設の事業担当部門の設置やより小さいサイクルで目的を達成する簡易設置型の組織を成立できる規則の制定を進めることによって解決していきます。 これらの目標を達成するためには、全塾協議会の基盤である規約や規則の改正は避けて通れません。昨年末より全塾協議会は、目安箱をウェブサイトに設置しつつ、この基盤の改正に着手しています。塾生の皆様におかれては、ぜひどういった改正が好ましいか御意見を寄せていただけますと幸いです。 原点に立ち返り、学生自治の力を大きく、そして塾生の皆様にとってより役立つ組織を目指す。塾生の声を反映する議会づくり、その声を実現する執行機関づくりをし、全塾協議会の転換点となる一年に。全塾協議会の代表として、その先頭に立ち進めて参ります。
継続した学生自治を、そして今ままで多くの方に積み上げていただいた伝統ある慶應義塾を、より良い形で、未来の後輩たちへ引き渡していきます。そのために、私の力を注いでいく所存です。 塾生の皆様、本年も全塾協議会の活動に御理解と御協力を賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和5年1月1日 塾生代表 / 全塾協議会 代表 山田 健太
規約規則の改正に関する目安箱は下記になります。 https://forms.gle/K9LwVumrkacZEQ9r6
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