塾生代表再選挙 候補者討論会まとめ
- 愛海 十川
- 1月19日
- 読了時間: 13分
2025年1月14日に、2024年12月20日に告示された塾生代表選挙の候補者討論会が実施されました。本ページでは、取り扱われた討論の概要及び取り扱われなかった質問の候補者からの回答をまとめております。
当日の映像は下記からご覧になれます。
討論会まとめ

参加者:岩切大志、内田光紀
各候補者の公約について自己紹介
岩切太志(いわきりたいし)候補(以降、「岩切候補」)
全学部を横断する「日吉祭」の開催・参加費値下げによる各学祭の活性化。
日吉での学祭を実施したいという思いがある
既存の三田祭、七夕祭の活性化
交付金0円が大多数な中、30名のサークルへ年36万円の交付金!? 自治会費2200万円の使途を精査し、資金援助・慶早戦支援・部室拡充を通じて、サークル・体育会を平等にサポート。
自治会費2200万円の再精査を行い、精査した分をサークル・体育会への支援を行っていく
サークルへは、資金援助および物資の拡充
体育会へは、慶早戦の支援
仮眠室・ロッカールームの新設や喫煙所・図書館の改善。
仮眠室、ロッカールームを塾生会館あるいは食堂棟の3階に設置
メディアセンターや喫煙所といった学校施設の改善
大学との交渉が必要になってくるため、その点も尽力していく
内田光紀(うちだてるき)候補(以降、「内田候補」)
1.山田前代表から受け継ぐ志
山田氏の理念を継承・発展、サークル支援を継続し、いざという時も役立つ全塾協議会を構築
大学生活をより楽しいと感じてもらえるためのサークル活動の支援
所属団体や傘下団体への交付金のみだけでなく、全塾協議会の役割をさらに発展させていく
前代表がサークルを守るために新歓事業を始めたように、頼れる存在となる
課題解決能力をさらに強化し、強い全塾協議会を実現していく
2.快適な塾生生活を
食事場所の拡大、施設の開館延長等を通して、過ごしやすいキャンパスを整備
キャンパスに残りたい人が残れないキャンパスであるという点を問題視
食堂の混雑により、昼ごはんを食べる場所に困っているといった意見や夜に勉強する場所がないといった問題にアプローチ
食堂棟の3階の改修や、メディアセンターおよび塾生会館の開館時間延長などを通して、不自由ななく快適に過ごせるキャンパスを実現
3.塾生が集うキャンパスへ
定期的なイベント開催を通じて、楽しさあふれる塾生生活を提供
新歓等のイベントだけでなく、全塾協議会自身がキャンパスを盛り上げるイベントを主催する
様々なサークルとコラボレーションし、楽しいキャンパスをつくる
授業後も塾生が集い、交流をもてるキャンパスをつくりあげる
Q:学生自治はこれからどうあるべきか
岩切候補
中学校や高等学校では生徒会といったところで生徒会といった組織が一般的には学生自治を行っているが、大学でも全塾協議会のような「生徒会」の働きをもつ組織があるのは珍しい
それぞれの学生が学生自治に対する意見をもち、活発な議論が生まれてくるような環境づくりが学生自治の活性化につながると考えている
せっかく全塾協議会といった学生自治組織があるのに、現状関心のある学生がほとんどいないという現状があると考えている
このような現状を変えていくために、中学・高校における学生自治と大学における学生自治の違いおよび大学における学生自治の役割を再度熟考していく必要がある
学生自治への興味関心が向上すれば、DMへの連絡が増えると考えているので、直接声をかけられたり、SNSなどの意見を伝えるプラットフォームが増えれば学生自治も盛り上がっていくのではないか
学生自治を盛り上げるために私たちも頑張っていかないといけないと感じている
内田候補
議会で決議されたことを全塾協議会の執行部および塾生代表が執行していくというかたちであるべき
全塾協議会は昨年4月からの改革によって、所属団体中心の全塾協議会からより民主的な、塾生の直接的な意見を反映できるような全塾協議会へと変わってきた
塾生議員制度が新しく導入され、一般の塾生が議員というかたちをもって議会に参加
学生自治のあり方としては、学生が自分で意思決定をし、それをもとに、大学やキャンパスと交渉をしたりと、学生が自分の力で、キャンパスおよび大学を作り上げていくことが大切である
そのような力を伸ばせるように、塾生議会をさらに活発な運動にする
全塾協議会の存在を塾生全体に知ってもらえるよう、何をしているかわかる組織していく
Q:皆さんにとって塾生代表とは
岩切候補
学生の不安を解消し、学生からの要望を実現するために尽力していく存在
まずは、塾生代表とは何か、誰がやっているのかを知ってもらうということがいちばん大切である
学内においてトップクラスの知名度をもち、その知名度を生かして様々な意見を集められるような存在であるべき
かつての全塾協議会が活発であったように、これから活発な全塾協議会を目指していく中で、その先頭に立っていく存在
内田候補
これまでの塾生代表の役割は大きく2つであった
①塾生の代表としての役割
②所属団体の監督
塾生議員制度の導入後は、塾生の代表としての役割が分割され、新たな役割を加えて大きく3つとなった
①塾生の代表としての役割(塾生議員と一緒に担うことにより、より多くの方が学生自治に参加することができるようになり、様々な意見が取り入れられるようになった)
②所属団体の監督
③業務の執行能力
塾生議会で議決するだけで終わることなく、しっかりと実行に移していく力が必要
強いリーダーシップを持って、常に塾生のために活動するといった思いを胸に、活動していけるな存在であるべき
Q:なぜ塾生代表になりたいのですか
岩切候補
塾生代表だから解決できる悩みに向き合い、塾生の学生生活をより良いものにしていきたい
塾生議員として半年間活動したなかで、団体にヒアリングした結果、様々な悩みがあることを目の当たりにした
物資の不足や資金の不足などは、塾生代表だからこそ解決できるものが多かった
自分が中心となって塾生の生活を豊かにしていくことに非常に魅力を感じている
中学高校時代の生徒会長の活動が非常に楽しかった
受験生時代から、塾生代表になりたいと思っていた
学園祭や新歓などの慶應の様々なイベントに中心となって携わりたい
内田候補
山田前代表が行われてきた改革を無駄なものにせず、より塾生の皆さんに還元できるような全塾協議会を作っていきたいという
1年間中央機関のメンバーとして、山田前代表の改革をまじかで見てきた
山田前代表の改革は理想的であったものの、所属団体への配慮や支援、塾生議会の明確な役割付けや運営方法など、足りない部分も多くあった
塾生の皆さんのお悩みを聞いて、実際にそれを解決し、塾生生活を豊かにすることを目指したい
高校時代の生徒会活動で、他生徒のために活動していくのが楽しかった
塾生の意見を聞いて、実際にそれを形にしていくことにやりがいを感じていた
大学においても生徒会と形容される全塾協議会で、塾生の悩みを解決していきたい
公約についての意見交換
Q:現在全塾協議会は、交付金を渡す団体を所属団体や傘下団体などのお金の使途が明確な団体に限っているが、体育会やサークルに交付する場合は、どのように管理していく予定であるのか(内田候補→岩切候補)
全てのサークルの財務体制を管理していくことは難しく、財務体制がしっかりとしていないサークルも多くあるため、学園祭への参加を通じた金銭的な支援を考えていると伝えた。
学園祭の実行委員会に対する交付金を増やすことにより、サークルが負担する参加費用を値下げしていく形をとることを考えていると伝え、財務体制の部分を考えずとも結果としてサークルや体育会を支援していくことになると説明した。
サークル側としても、財務体制の改善や支援金のための書類を書くといった手間が不要であり、学園祭側としても、参加団体の増加や学園祭の活性化につながるのではないかと伝えた。
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Q:交付金といった形での体育会や独立団体のサークルへの資金援助は行わないのか
金銭的な面での援助は、学園祭への参加という部分を通じて行っていきたい
サークルへの支援では、物の拡充および物資の拡充物質の拡充というところを行っていく
体育会については、慶早戦の支援というところを行っていく
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Q:慶早戦の支援というのはどのような内容か
慶早戦の関連団体の連携を深めていくサポートを実施
スポーツ新聞会やK-Projectで私自身が活動しているという知見を活かして、慶早戦支援委員会や應援指導部などの慶早戦関連団体などとの連携を全塾協議会側から提案し、しっかりと連携を図っていく
連携が図れていないために、慶早戦関連団体がそれぞれ同じような役割を遂行している一方で、一つの団体だけではリソース的に足りず不十分な活動となっていてもったいない
この連携を主導となって進めることにより、回収していきたい
集客に向けた広報体制の強化
体育会がビラ配り等をご自身でされているところも多い
ビラ配りそのものや申請などのサポート
150のサークル代表とのつながりを生かした支援
野球部の優勝パレードの大規模開催
2023年度は後日開催となったため、以前のような当日開催の形に戻していく
当日の優勝パレードの指示出しを実施
Q:災害対策費は災害がないとサークル等への支援が行われないことになるが、なぜ災害時のみのサポートなのか(岩切候補→内田候補)
全塾協議会も大学からの監査を受けているため、財務の透明性を明確にするためにも災害を受けたときにのみ一般のサークルや独立団体のサークルへも支援が可能となるような制度を作った
まずは交付拡張の第一歩として始めた制度である
いきなり様々な団体に直接お金を渡してしまうと、適切なものに使われるかが確かでない
最終的には様々な団体が、自治会費交付金から交付金を受け取って自身の団体の活動に使用していただくことが目標だが、現状では厳しいと考える
教室を貸切るなど、大学側との交渉が必要な部分での支援など、まずはお金がかからないサポートから実施していき、財務体制の管理が整えば、徐々に一般団体にも交付金を拡大していきたい
Q:日吉での学園祭の開催は肯定的ではないものの、イベントの開催は必要であるといった部分の違いはなにか(岩切候補→内田候補)
実現可能性の違い
小規模なイベントであれば、教室を借りて、学生部に企画書を提出するなどの工程をふめば比較的簡単に行えると考える
日吉キャンパス全体を巻き込んで行う学園祭は、慶應義塾高等学校やメディアセンター、体育会事務室などの日吉の建物を管理している様々なところとの調整が必要となってくる
大学の施設の範囲で済むような小さなところから進めていくべき
Q:3回目の選挙から山田前代表の理念の継承というところを掲げているのはなぜか(岩切候補→内田候補)
山田代表の改革にはまだ足りないところがあるだろうっていったところがまず一つであるため、山田代表が行えなかったところも引き継いで私が実際に回せるように、実務が遂行できるように、しっかりと運営体制を整えていきたいといった思いがある
前2回の選挙では公約には入っていなかったが、SNSでは山田前代表の名前を出したりしていた
前回は少し隠れていた部分を、今回前面に出した
欠席している候補者からの質問
Q:内田さんが立候補された過去2回の選挙では、山田健太前塾生代表の名前を出すという場面はなかったかと認識しております。なぜ今回の選挙では山田前代表の名前を出していらっしゃるのでしょうか。私も、山田健太さんの方針の踏襲を掲げているため、気になりました。(奥村候補→内田候補)
岩切候補からの質問への回答の通り
Q:強化事項で掲げている、対学外者を含めた施設利用緩和の必要性について(黒票候補→岩切候補)
慶應は他大学との交流に厳しい
他大学を招いて活動するのが難しい
慶應の学生のみで構成されるといった条件がある
これらがサークル活動の幅を狭めてしまっている
学生生活を豊かにするためにも学外者に対する施設利用の緩和が必要
Q:前回の選挙が投票率4%台だったことと、2位という結果について、現職としてどのように考えているか(黒票候補→内田候補)
投票率4%で2位だったのは、不甲斐なかった
前回は候補者2人だったが、今回は候補者が5 人出揃ったというところで、投票率10%をしっかりと目指して全塾協議会の存続であったり、正当性正統な代表という役職の継続といったところに関してしっかりと行っていきたい
各候補者へ個別の質問
Q:あなたの公約は、塾生代表じゃないとできないでしょうか(岩切候補)
日吉祭について
未公認団体として学生部に日吉学園祭開催の申請をしたが、他の学祭は全塾協議会の所属として活動しているから、そのような形での団体の設立は認められないと回答を得た
塾生代表になれば、その権限を用いて日吉祭の実行委員会を所属団体として認めれば、学生部における取り扱いも公認団体となるため、塾生代表としての権限が必要である
部室の拡充について
食堂棟3階の改修が必要であり、塾生代表でないとできない
サークルへの資金援助について
学園祭実行委員会への交付金の増額を方針として掲げている
団体への交付金の割り当ては塾生代表でないと行えない
塾生議員としては限界を感じており、塾生代表だからこそ実行できる公約である
Q:山田健太氏の改革に対し「かつての事務局の方々に対して申し訳ない」とのコメントをするほど反対派であったにも関わらず、急に山田健太氏の名前を出したのは何故か(内田候補)
かつての事務局の方々に申し訳ないというほど強く反対の姿勢を示したことはないと認識している。
そのような発言をしていた場合は、修正させていただく
意見が異なるところもあったが、全般的に強く反対しているわけではない
山田前代表の改革は、塾生議員の導入を行ったことにより一般塾生が以前より全塾協議会に関わりやすくなった
その一方で、所属団体の利益や権限が少し低下した
全塾講義会の底力には、所属団体の理解や協力が関わってきていると考えるため、改革で足りなかった部分もあったのではないか
当選した際の討論会でも話しているため、併せて確認いただけると幸い
最後に
岩切候補
「塾生代表選挙、3 回目ということで、ここ2 回ですね再投票ながらも、まず当選できなかったというところで今回もですね、スローガンに3 度目の正直と書かせていただきますが、今回もですね、強い思いを持って、選挙に読ませていただいております。当選した際にはですね、本当に誰よりも負けないやる気で、皆様の学生生活をですね、豊かなものにしていき、非常に全力でサポートさせていただきたいと思っております。 岩切に対しての投票よろしくお願いいたします。」
内田候補
「私としましてもこれまで約6 ヶ月間、塾生代表として活動させていただきました。その中でやはり今の全塾協議会には、またないもの、まだ改革がなされていっていないであったり、サークルへの支援が中途半端なところで終わってしまっているであったり、足りないところを深く痛感する日々でございます。その中で今回の塾生代表選挙を通じて私を当選させていただいた暁には、しっかりと完成体の全塾協議会をインフラとしての塾生の皆様のお役に立てる全塾協議会を作ってまいりたいと考えております。どうぞ、内田光紀への投票をお願いいたします。ありがとうございました。」
投票期間や投票方法は、下記の通りです。
〈投票期間〉
2025年1月16日(木) 00:00 から2025年1月22日(水) 23:59 まで
〈投票方法〉
K-Supportのメッセージ欄のURLより投票が可能です。
以下のリンクからご確認下さい。
『【1/22まで】塾生代表再選挙および塾生議会補欠選挙 投票はこちらから【全塾生対象】』
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