2024年11月7日に、2024年10月7日に告示された塾生代表選挙の候補者討論会が実施されました。本ページでは、取り扱われた討論の概要及び取り扱われなかった質問の候補者からの回答をまとめております。
当日の映像は下記からご覧になれます。
討論会まとめ
各候補者の公約について自己紹介
岩切太志(いわきりたいし)候補(以降、「岩切候補」)
全塾生にとって特別な場所・日吉での、全学部を横断する「日吉祭」の新規開催
日吉は入学式や卒業式が行われる場所であり、全塾生にとって特別な場所である
クラスでの交流が少ないという現状の解決および地域との交流を目的とする
日吉祭実行委員会を設立し、地域との渉外活動およびクラウドファンディングの実施により財源を確保
サークル・体育会への資金援助、部室の拡張およびロッカールームの設置など団体活動への支援
食堂棟3階の活用を実現
全塾協議会の繰越金の利用を検討
各学祭への参加費値下げ・慶早戦支援をはじめとする、様々なイベントの活性化
金銭的な面での援助を実施
交付金の用いた支援で三田祭の参加費を800円→600円に
野球部の優勝パレードを当日に大規模開催
内田光紀(うちだてるき)候補(以降、「内田候補」)
新歓や施設運営の円滑化、備品貸出等を通じた、所属団体にとどまらないサークルに対する活動支援体制の確立
全塾協議会で保有している備品類の貸し出しを推進
新歓運営の円滑化(雨天時やトラブル発生時の対応)を実現
意見を伝える仕組みを整備し、塾生一人一人の声を取り残さない自治会へ
塾生の声が届いていないという問題をうけ、塾生会館への意見箱の設置および運営の継続
日吉食堂棟3階の改装による食事環境の改善等、全塾生が安心し快適に過ごせる大学生活の実現
日吉キャンパスの食堂の混雑の改善
矢上キャンパスの食事事情の改善
三田キャンパスのWi-Fiの強化
Q:塾生代表や塾生議員としてどのような実績を残してきたか
岩切候補
前回は、昼食時の混雑緩和を目的としたコンビニ自販機の設置を公約として掲げた
執行部に対して議案を提出し、コンビニ設置に向けた委員会の設置を実現
中央機関に、塾生へのアンケートの実施を依頼している最中である
ヒアリングの実施については、150の団体(サークルおよび体育会)の代表に対してSNSで質問を送り、やり取りを実現
金銭面や物質面についての課題があることが明確となった
内田候補
公約①:所属団体以外へのサークルに対する直接的な支援の拡充
災害発生時に被災した物品についての補償制度を作成
所属団体以外に対しての直接的な金銭の支出を実施した経験がないため、まずは補償制度を採用
秋学期の新入生歓迎会
昨年よりも、より広く実施
全塾協議会の広報体制の強化
全塾協議会の所属団体の記事の作成
全塾協議会が実施しているイベントの記事の作成
公約②:塾生議員にならずとも塾生が直接的に意見を伝え、実現できる機会の設置または制度の確立
塾生会館への意見箱の設置
インターネット以外からのお問い合わせの方法を確立
塾生が直接議会で意見を伝える制度は現在作成中であり、次回の議会で議案提出の予定
公約③:全塾生が健康的で快適に過ごせるキャンパスの実現
塾生会館運営委員会との話し合いを実施し、塾生会館運営を改善
練習場や大ホールの割り振りの発表時間を改善
食堂棟3階の改修計画の推進
公約についての意見交換
Q:食堂棟3階の有効活用が共通点としてあるが、サークルのスペースとしてでなく、食堂の混雑緩和として活用していくのはなぜか(岩切候補→内田候補)
食堂の混雑緩和については、藤山記念館の改修により賄える部分もあると岩切候補の意見を受け止めたうえで、学生が集まれる広いスペースは現状食堂棟3階にしかないため、各サークルのスペースとして分けてしまうのはもったいないのではないかと説明した。
机の代わりにソファーを配置し、人工芝で地面を柔らかくするなど、明るく、塾生が集いやすいスペースへと改修していきたいと伝えた。
部室として個別にわけるのではなくとも、サークルとして活用していただくぶんには問題ないと説明した。
Q:三田祭などの大きな学祭があるなかで、日吉祭の必要性について(内田候補→岩切候補)
クラスでの交流が少ないという現状の解決策として有効なのではないかと説明した。
三田祭は全学部が集まるというコンセプトではなく、一部になってしまっているので、全学部が関われ、慶應の一体感を作れるような学祭を実現する必要があると伝えた。
Q:これまで交付金を受け取っていた体育会本部に、資金援助をする意義について(内田候補→岩切候補)
ヒアリング調査によると、資金不足に困っているという現状があると説明し、全塾協議会の脱退については交付金とは別の側面があるのであはないかと伝えた。
質問への回答まとめ
時間の都合上取り扱えなかった質問やトピック及びそれに対する各候補者の回答を公開します。なお、回答は立候補の届け出順で掲載しております。
【全候補者向けの質問】
Q. 図書館の開館時間をもっと長くして、また日曜日も開館してほしい
岩切候補
図書館の開館時間に関する声はよくお聞きしますので、学生部との交渉をしっかりと行います。一方で、人件費・光熱費といった大学が管轄となっている問題もあるので、なかなか全塾協議会の一存で決めることは難しいと思います。
内田候補
前回当選時に山田前代表より公約を引き継ぎました。実現のため大学側と引き継ぎ協議して参ります。
Q. 学生証の電子化は可能か
岩切候補
こちらも全塾協議会の範疇を超えている部分があるかと思います。電子化の目的を伺った上で、大学との交渉を進めていきたいと思います。
内田候補
現状、難しいと考えています。セキュリティや紛失等の問題があるからです。デジタル化についてはまず、学生側にも比較的裁量がある、塾生会館受付の電子化など小さなところから進めていきたいと考えています。
Q. 全塾協議会の今後の認知度向上のために、どのようなことができると考えているか
岩切候補
「全塾協議会を知らない人」に知ってもらうという点では、地道に各キャンパスを演説などして回るほか、全塾協議会がサークル等との広報体制におけるパイプ役となり、認知を広めていくことが有効だと考えます。例えば、私が塾生議員時代に日吉キャンパスで数日間にわたって昼休みに行った演説・ビラ配りは、塾生議員の認知度という点において効果は十分にあったと思います。また、塾生代表自身が様々な場に顔を出すということも大切かと思います。一方で、「全塾協議会の存在は知っているが、何をしているか分からない」という人もいます。そこに対しては、SNSでの発信や新たに広報誌を作成し配布するなど、様々な手を講じていきたいです。
内田候補
SNSでのお役立ち情報や多くの所属、傘下団体をもつ全協ならではのサークル情報の発信を考えています。限られた中央機関広報部のリソースでできることを模索してまいります。
Q. 就任初回の議会で、どのような議案を提出するのか
岩切候補
確実に出すのは、日吉祭に向けた準備委員会設置の議案です。また、日吉食堂棟3階の使い方について、議員の皆様と議論を行いたいです。それ以外の公約や政策については、任期1年間をかけて成し遂げていくものも多いです。最初の段階では、議会や中央機関の皆様との信頼関係づくりも大事にしていきたいです。
内田候補
私の公約である開かれた自治会の実現のため、塾生が議員でなくても議会で発言できる、陳情制度について議案を提出する予定です。
Q. 相手候補の公約で評価できる点、評価できない点を教えてください
岩切候補
サークル活動をサポートしたいという方針は大きく同意できます。サークル支援を通じて全塾協議会を身近に感じてもらえるのではないかと思います。日吉食堂棟3階の使い方については、私は部室のようなサークル活動のスペースにすべきだと思っておりますが、内田候補は飲食ができるスペースにしたいと考えており、考えに差があると思います。
内田候補
コンビニ自販機の設置や、各キャンパスでのヒアリングなどは、革新的であり、ガッツの必要な施策ですのでとても高く評価させていただいております。その一方で、日吉における学祭を塾生は希望しているのかは疑問に感じてあります。また実現されることをHPで数多く掲げていらっしゃいますが、少々八方美人すぎて全ての実現をするこたは難しいのではないかなと感じています。
【個別候補向けの質問】
岩切候補
Q. 慶應には5つも学祭がある中で、日吉祭を新たに開催する意義は?
慶應には、三田祭・七夕祭・矢上祭・芝共薬祭・四谷祭の5つの祭りがあり、大変素晴らしいものばかりです。しかし、これら5つはあくまで「キャンパス・学部ごとの学祭」という意義が強く感じられ「慶應全体の学祭」とはなかなか言いにくいのが実情だと考えております。多くの学部生が通い、入学・卒業の場所でもある日吉キャンパスで、全学部横断の形で、「慶應の学祭」を作ることは大きな意義があると考えております。普段ほとんど日吉に通うことのないSFC生や、三田祭に参加しにくい医療系学部の皆さんも積極的に参加できる環境を整えていきたいです。また、入学したばかりの1年生を主なターゲットとし、クラス出展の枠組みも準備することで、大学で唯一全員が所属するコミュニティであるクラスの親睦を深める機会としての役割も期待できるのではないかと思います。時期としては、6月頃を想定しており、5つの学祭の先駆け的な役割になればと考えております。
Q. 学祭の参加費の高値が理由で、参加できない団体があるのか。どの程度の団体が値下げによって参加しやすくなるのか。
参加できないというほどの団体はあまりないかもしれませんが、参加費が高くて財政的な負担となっている団体が多くあるのは事実です。塾生議員時代に行ったヒアリングでそのような声は多く上がってきました。サークルへの金銭的支援の観点からも実施をしたいと思います。全塾協議会に所属する団体が主催する学祭に、サークルが参加し、学祭自体を盛り上げていることからも、そこに支出を増やす正当性は十分にあると考えています。そしてそれが、結果的に三田祭・七夕祭・矢上祭などの各種学祭を盛り上げることにつながると信じています。
内田候補
Q. 意見箱を設置することで、塾生が積極的に意見することを期待できるのか。現時点でも全塾協議会の問い合わせフォーム、代表・議員のSNSなど、より陳情を伝えやすい場所はあるはずなのだが、そこに意見はどの程度寄せられているのか。
現状では、全塾協議会に連絡しようと思ってもHP自体を知らない方が多く連絡手段がわからない、また代表•議員のSNS自体の認知度が低いといった問題があると考えています。普段から目につく場所に設置することで、より塾生の皆さんに認知していただける、ご意見をいただけると考えております。
設置してから1ヶ月ほど経ちましたが、すでに30件程度ご回答をいただきました。今後、ご意見に対して塾生代表等が回答して、掲示を行うなど、塾生の皆様が身近に感じられるような自治会を実現してまいります。
投票期間や投票方法は、下記の通りです。
〈投票期間〉
2024 年11 月13 日(水)00:00 から2024 年11 月20 日(水)10:00 まで
〈投票方法〉
K-Supportのメッセージ欄のURLより投票が可能です。
以下のリンクからご確認下さい。
全塾協議会 選挙管理局
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