9月21日と22日に「第25回矢上祭」が開催されます。矢上祭とは、慶應義塾大学の理工学部矢上キャンパスにて毎年秋に開催される学園祭です。数ある慶應義塾大学の学園祭の中でも、研究室展示や科学教室といった理系ならではの企画が開催されるのが特徴的な学園祭です。今回は、そんな矢上祭の運営を担う矢上祭実行委員会の代表である石田樹生さんに、今年度の矢上祭におけるテーマや意気込みについて伺いました。
―――今年度の矢上祭におけるテーマとそれに込めた思いはなんですか?
第25回矢上祭のテーマは「Time flies」です。来場者の方々に「色々な企画を楽しめて、一瞬で時間が過ぎてしまったね。」と思ってもらえるようなお祭りにしたいという思いが込められています。
―――矢上祭の準備をしていく上で大変だったことはなんですか?
委員会としての目標設定が難しかったことですね。昨年度まではコロナ禍から矢上祭を復活させるという目標がありました。しかし改めて本格的な開催となる今年度は、そこから再出発する目標を言語化することが難しかったです。それに加えて、本委員会は委員数が360人という大所帯であるため全体の把握が困難であり、委員長としての熱量を共有することも大変であると感じましたね。
―――今年度の矢上祭は昨年度の矢上祭から変えたことはありますか?
内部の話にはなりますが、大きく変えたものの一つは組織体制の改革です。昨年度までの矢上祭実行委員会では内部部署の独立性が高いという特徴がありました。今年度においては、今後の組織運用を円滑にするため各部署の連携を高めていきました。また、新しく取り入れたものとしては本委員会内でアプリ開発の技術を持っている委員を集めて新規開発したアプリがあります。そのアプリにはキャンパス内の様々な企画間で特典が設定されています。このアプリで、より一層楽しめる矢上祭を提供できるかと思います!それに加えて、矢上キャンパスの構造上の狭さを考慮した上で、従来見えにくかったステージ上の演出をキャンパス構内でも見ることができるようなシステムを導入しました。これにより快適にステージ企画を楽しんでいただけると思います。
―――今年の矢上祭における一押しの企画はなんですか?
※写真は去年撮られたのものです。
大きく四つあります。
一つ目は、やはり一番力が入ったステージ企画ですね。前述の通り、キャンパス構内でも見られるようになったので、より多くの来場者の方々に、より快適に楽しんでいただけると思います。
二つ目は、昨年度に大きな盛り上がりを見せたゲーム企画です。昨年度は準備段階で機材トラブルに見舞われるなんてこともありましたが、矢上祭全体でも3本の指に入るほどの盛り上がりを見せました。今年度は1年間かけて企画を練ってきましたから、パワーアップしたゲーム企画がどれほどの盛り上がりを見せてくれるか期待しています。
三つ目は、模擬店です。今年度は昨年度と比較して模擬店の出店数が1.5倍に増えています。全体的な質も上がっていますから、2日間お越しいただいても、十分に楽しんでいただけると思います。
四つ目は、花火です。2日目の夜に打ち上げられる花火は矢上祭の締めくくりとしてふさわしいイベントであると思います。首都圏において、この時期に上げられる花火というものは珍しいですから、来場者の方々にとっての夏の終わりのイベントになることを期待しています。
―――矢上祭を開催するにあたっての抱負をお聞かせください!
矢上祭の歴史において土台固めの年になってほしいということですね。今年は矢上祭の25周年であり、コロナ禍から完全復活した年でもあります。そのため、来年度以降の矢上祭での飛躍を実現するための準備をするための年にしました。具体的にはアプリ開発のための新部署設立や内部組織の連携強化などの様々な改革を行ってきました。このような取り組みが身を結んだ矢上祭になれば良いなと思っています。
―――最後に塾生や来場者へ向けたメッセージをどうぞ!
今年の矢上祭は昨年度と比較して、企画一つひとつのクオリティが向上しており、企画の数も増えています。ハードとソフトの両方で進化した矢上祭を実現できると断言できます!来場を悩んでいる方も30分だけでも来場いただければ、テーマにもある「一瞬で時間が過ぎ去った」という感覚をお楽しみいただけられると思います。夏の最後の思い出づくりとして、ぜひ矢上キャンパスにお越しください!
―――お話、ありがとうございました。
イベント詳細
開催日時:
9/21 12:00~18:00
9/22 10:00~19:10
開催場所:
慶應義塾大学矢上キャンパス
矢上祭公式WEBサイト
矢上祭を運営する「矢上祭実行委員会」をはじめ、全塾協議会所属団体は、皆様から頂いた自治会費をもって活動しています。
自治会費の使い道等は下記のページをご覧ください。
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