All Keio Student Council

2021年10月9日、湘南自治会にオンラインでお話を伺いました。

ーーー団体構成について教えてください。

市川「湘南自治会の会員は全員自治研究部会に所属します。ここでどのような自治を行っていくかといった哲学的な議論をします。その会員のうち希望した者が事務局員になることができます。事務局は様々な事務を担当し、広報・財務・書記・総務の4局に分かれています。局によってはさらに細かい分類があり、総務局の中には渉外や企画などがあります。意思決定は執行委員会が行います。執行委員会は各局長と事務局定例会議長の5名で構成されています。日常的な意思決定はそこで行われ、その責任を取ります。企画を行う際にはプロジェクトチームを作成したり、外部の方と連携する場合は特別委員会を作ります。」

ーーー日常的にどのような活動をしていますか?

市川「週1回定例会があります。自治研究部会の方では11月に開かれるSFC生総会に向けて議論をしています。それ以外の時期はそれぞれのテーマに沿った議論が主体となります。事務局が行っている定例会の方では進捗の報告や事務上必要な意思決定を行っています。この事務局の定例会は湘南自治会が行う様々な事業を話し合うので議題は多岐にわたることが多くなっています。日常的に行っていることは分かりやすい形だとこうなります。定例会以外でも様々なイベント等の準備や、事務的な作業もしています。」

ーーー今力を入れている活動などはありますか?

市川「今団体全体で最も大きなテーマとなっているのは11月に開かれる予定であるSFC生総会に向けた準備です。SFC生総会というのはSFC生全員に参加権のある、湘南自治会の最高意思決定としての機能を有する場です。湘南自治会ではこれをただ投票するだけではなく、自治について考えたり、SFCについて考える機会にしたいと思い準備を進めています。他に現在行っている企画として、先ほど説明した特別委員会の一つとして設置されている「ジェンダー平等特別委員会」の活動を挙げたいと思います。ジェンダー平等を実現するための委員会で、様々な活動や企画を行っています。」
事務局「特別委員会と自治会は別の組織なのでしょうか?」

市川「あくまで自治会の中ではあるのですが、この特別委員会では自治会外の方が参加できるという点に特色があると考えています。」
事務局「今具体的にこういう活動をしたいなど決まっていることはありますか?」
市川「キャンパスでの生理用品の配布という企画を進めています。」

ーーーSNSを活用されている湘南自治会ですが、団体として広報する上で大切にしていることはありますか?

市川「重要にしていることは、多くの人に見てもらうということ、有益であること、質の高い情報を提供することです。目にとまらなければ意味がないので、画像を作成するなど工夫をしています。また、役に立つ情報という観点で、例えば履修の話などを簡潔にまとめて発信しています。最近では英語の補足も加えるようにしています。特に履修関連の情報を流すときには誤りがないように文面などを作成しています。」

成田「同時に自治会はすべてのSFC生のために作ったので、SFC生がたまにTwitterでSFCに対しての思いをつぶやきとして投稿したりするのですが、そのような意見を拾い上げて、みんなでSFCを作っているということを体験してもらうことを意識しています。こちらが発信するだけではなく、双方向性を大切にしています。」

ーーー全塾協議会に加盟した理由や経緯などを教えてください。

松浦「19年の秋頃にかけてSFCに自治会がないという話と、当時の塾生代表が秘書を任命して、SFCに自治会費をより多く分配するスキームとしての自治会が求められているかどうかが調査されていました。ここが最初にSFCの自治会と全塾協議会に接点が生まれた場所だと考えています。その後の代表選で後藤さんが塾生代表になり、2020年1月11日に事務局長の岩舘さん、後藤さん、私と準備会の石井で日吉の塾生会館でどうやって作ろうかという話をしました。その当時はサークル連合として設立して、後々代表を公選するなどして民主的な自治会を名乗るようにしようといったデザインを考えていました。塾生代表の調査と、当時準備会は未公認団体だったので、立場上事務室にも融通が利くということで、ある種信用の傘を借りるということもあり、全塾協議会と接触を図って最初の動きを始めました。全塾協議会への加盟も予定していました。というのもSFC学部生は4000人程度で、拠出される自治会費は320万円程度です。それに対して当時還元されていたのは秋祭の80万程度というのが言われていました。これらを還元できる組織が必要だと設立当初は考えていました。しかし、できあがったばかりの団体であるため、仮加盟という仕組みを作ってもらって財務の経験を積みながら加盟していくという道を作ってもらいました。コロナの影響もあり、新規事業助成制度を沢山活用してSFCに還元していき、財務実績を作っていくということができなくなってしまったのですが、七夕祭で新規事業助成制度を利用させていただきました。2020年度秋新歓なども試みたりしていました。コロナの影響によって対面でのコミュニケーションが厳しく制限され、共に活動していくうえで重要となる信頼関係の構築が難しくなったことを受けて、当初予定していたサークル連合、という形を取ることが厳しくなってしまいました。代わりに、全塾協議会の選挙管理委員会にご協力いただいて承認投票を行い、公共性を示すことにより正加盟をするという方針を提案しました。」

事務局「ありがとうございます。全塾協議会に加盟した理由などをお聞かせください。」

松浦「簡潔に言ってしまえば、SFC生にとって払い損と言われてしまっていた自治会費を還元する組織となる必要があり、SFCで自治会を名乗るためにはその役割を負わない訳にはいかなく、そのためには全塾協議会に加盟する必要がありました。そして、準備会から自治会になるにあたって、当然0から1になるのは難しく、差し当たっては既存の1に協力してもらう必要があるよね、ということで全協さんにご協力いただいて進めていくという選択をしました。1月のその時の話し合いだと岩舘さんもSFCに還元できる組織がないのは全塾協議会を名乗っている以上問題だと感じているとおっしゃっていて、我々との考えが一致していました。また、学生自治というものの本旨を考えた時に、全塾協議会は基本的にお金を分配することで学生の福利厚生を担おうというところで、そういった枠組みが存在して役に立っているという事実は大変重要なことで、SFCもその枠組みに加われば、学生自治の隆盛になり、等しく意義のあることだと考えています。」

ーーー今年の新歓はどのくらい新入生が来ましたか?

成田「参加者自体は150人くらいで、実際に入った人は40人くらいです。」

事務局「それは1年生と2年生ですか?それとも1年生だけですか?」

松浦「1・2年生ですね。」

事務局「結構集まりましたね。」

成田「それはそうなのですが、新歓を精力的に担当した者としては、どの団体も新歓さえすれば人は入ると思っています。うちの団体が魅力的であろうとなかろうとです。新歓がちゃんと盛り上がって大学生として華々しい生活を提供すれば人は入ると思っています。そういう点でオンラインでの新歓は非常にやりにくかったんですけど諦めないで頑張ったから入ったのではないでしょうか。重要なのは何人残ったかなのかもしれません。」

ーーー市川さんや成田さんはいつ頃参加されましたか?

松浦「成田は実は最初からいました。時々放牧されに行ってました。忙しくなったりで度々活動を離れてはいたのですが、準備会を立ち上げる前に自治会がいるよねという話をした初期のメンバーでもあるくらいには昔からいます。市川は20年度の新歓、去年の新歓で入った2名のうちの1人です。」

ーーー市川さんはなぜ準備会に入ろうと思ったのですか?

市川「もとから学生の自治に関心があったのは最大の理由ですね。中高でも生徒会活動にかなり力を注いでいたので、中高の生徒に比べて大学の学生は権利あるいは義務責任も含めてより大きなものがあると思っていて、その中で大学での学生自治を行うのに関心を持ったのが1点です。あと1点はこの湘南自治会準備会というのができて非常に間もなかったということですね。新しい組織だからこそ今までの学生自治の枠にとらわれない面白い取り組みができるのではないかと期待して新歓の扉を叩いたという話になります。」

ーーー団体内での現状の課題や気になっていることなどはありますか?

市川「やる事務の量に対して明らかに人手が足りていないというのが最も大きな課題かなと思っています。自治会に関するあたりから徐々に取り組むもの、特に企画などが多くなっているのにもかかわらず増えた業務量に耐えるほどには実働のメンバーが増えていないのでまずこれが非常に重要な課題だと思っています。来年度の新歓が上手くいくという確証はどこにもないわけですし、自治会としての機能を維持するためにはきちんと人員を確保するというのは最も直近の重要な課題であるかなと思います。」

相澤「先ほどの市川さんの話と似てくるのですが人が足りていないのに人がいるという組織体制になっているというのはまずいのではないのかなと思ったりはしていますね。人が絶対に必要というか、ちゃんとしたプロセスを踏むのであれば絶対にそこは欠かせないんですけど、明らかに人が足りない状況で「やっています!」というのは少し違うのではないのかなと思います。」

成田「自治として気になっている点は沢山あります。最大の問題点はSFC生に知られていないということ、本当にSFCの自治会なんですかね?という問題点ではないでしょうか。やはり実質的にすべての院生も含めたSFC生を支えたいという思いがある中で、この間の承認投票では4.6%でした。SFCとの自治会と言いつつ看護医療学部の学生を置き去りにしてしまっている感があります。しかし、生理用品のアンケートを採ったときは回答率が結構高く、非常に嬉しかったです。どんどん自治会を利用していってもらいたいですし、そのためにいろいろなスキームを作って誰でも関われるように頑張っているので、まずは自治会のことをもっと知ってほしいですね。」

成田「キャンパスに生理用品の装置が置いてあったり、キャンパスのカリキュラムが変わったら、自治会の存在を実感できると思います。私の中の自治会のコンセプトは体験する自治です。生徒会とかどうでもいいじゃん、と思ってしまう人が多いと思うのですが、それはやっぱりこの人生で一度も生徒会が私を救ってくれたことなどなかったということに起因するのではないかと思います。国の政治とかも一緒だと思います。でも一度でも救ってもらえるだとか、自分が社会を変えていけるんだという意識、SFC生には世の中を変えていくという使命があるわけですが、この意識があれば、この経験があれば、これからは社会と関わっていけるのかな期待しています。」

松浦「私は大分時間との戦いだったので、というのも学部4年って足りないですよね。全然足りなくて、様々な仕組みを準備会を作るときから作っているのですが、例えば今団体のメンバーは自治研究部会のメンバーで、その中で仕事もやりたいし時間もあるという人は事務局員というような仕組みにして、要は仕事をする集団だけではなくて哲学的考証を行う団体を母体とする設計にしました。この仕組みもそれが入り用だからと思ってやった訳ではあるのですが。仕事って強いんですよね。仕事があると基本的に仕事の都合が明確じゃないですか。何時までにこれを達成しなければいけなくてそのためにはこれとこれが必要でこの人を動員する必要があって、と行うことが明確なのでその分優先されやすいんですよ。というのに対して哲学的考証とか正当性をどうやって担保するかといった話は答えがないので、ともすれば利益がないようにも感じられるんです。つまり考えているだけで結論がでないので、結論が出ないので考えても無駄だという感覚を事務局と一緒にやりはじめるとどうしても持ってしまうんですよね。というようなこともあり、自治研究部会は実際に存在しているし週1の定例会も事務局の定例会とは別途で行っているのですが私が当初期待して設計したほどの機能は持っていないですね。残念ながら実質第二事務局定例会となってしまうこともありました。うまくいかなかったものが残っているので、残りの任期でどれだけやろうとしてうまくいかなかったものに片をつけて渡すなり新たなものを考えてもらうなりしたいなとは思っています。これは例えば当初のサークル連合といったようなものも同じです。20年の5月に1度呼び掛けこそしたのですが、当時は団体側もてんやわんやで、私という存在も知られていなかったし、ましては湘南自治会準備会なんてというところで全然上手くいかないままほったらかされてしまっている状態です。一方承認投票の前段階で当時の四谷自治会会長の保住さんからも指摘された通りステークホルダーの拡大にあたって学生団体は不可欠なので、その辺のところが置き去りになってしまっているのはどう考えてもまずいので私のいる間にある程度目算が立てられている状態にしたいと思っています。」

ーーー自治会としての方向性などはどのように決めていますか?

市川「湘南自治会の重んじているところとして対話というある種のキーワードがあるのですが、意思決定を行うときはある種意見を出し合って、自治会の中で対話をした上でどういったことをするのかを決めています。現実問題として常にできているかというと少し疑わしいところとかもあるので、今後の課題としてより透明な形での意思決定や対話が必要になってくると思っています。」

松浦「集団指導体制、執行委員5人による合意で意思決定をしてきました。これは準備会を作った当初からそうで、一人のリーダーを設けないというのは意思決定の多様性を反映するとともに一人に責任を負わせないという部分もあります。それよりも中核にあるのは勝手に代表面をしないということかなと思っています。できたばっかというところもあり知られていないのですが自治会を名乗る以上ある程度学生を代表している性質は免れないと思っています。という事実を鑑みたときにどうやったら様々な思想を持ったSFC生を反映できるかと考えたときに少なくとも1人で決めているようではできないよねとういうことで執行委員5人の合意性を取っています。全協の代表者など必要上仕方のない時は便宜的にそのうちの誰かを登録するというスタイルを取っています。正直なところ不十分だとは思っています。現状の執行委員は各局長と議長であり、基本的に職業人間なのでどちらかというと職業ありきでものを考える傾向が当然出てきます。どれだけ哲学的に崇高な理念だとしても職務上不可能なものに目が向かなくなってしまいます。執行委員の選出方法が仕組み上局長に依存している以上は避けられない部分であるので改善の余地かなと思っています。そのうち執行委員を公選する時期がくるとは思っています。そうなったときに事務方の事情はどのように勘案されていくのかなど、未来は見えないですねといった感情を抱いております。」

ーーー塾生の方に向けて伝えたいことはありますか?

市川「まだまだ湘南自治会は新しい組織ですが、それ故に今後大きな可能性を持っていると私自身は思っています。ぜひ塾生の皆さんにはSFC生でなくとも湘南自治会の活動に関心を持っていただいて、何らかの形で関わってくださると嬉しいと思っております。」

松浦「多くの人にとって全塾協議会や所属団体との関わりはたかが750円だと思うのですが、それでも750円です。本当は塾生の手の届くところで動かせるのに、その意思決定を放り投げてしまっているのではないかという意識を常に塾生に問いかけていくべきだと思っています。例えば自治会費が1万円だったら、より塾生の生活を便利にできる反面負担も大きくなります。このようなことを考えたことはありますか?と常々思っています。どこかで関わりを持っていながら関心を持たないのはある種不思議ですよね。自治会費を通して与えられた権利を無駄にしないで欲しいとは思います。権利は制限しようと思えばいくらでも制限できてしまうものですので、制限されないためにもどうやったら活用できるかということを頭の片隅に置いて欲しいと思います。」

成田「自治会で規則などを作ったのですが、私たちはSFC生や塾生のことを縛るために作ったわけではないのです。みなさん大学生は自由だと思うんです。活気あふれて自由奔放な大学生の自由なところをもっと自由にするため、もっと楽しくするために作りました。一緒にやっていきましょう、ということです。自分が不条理だなと思っていることは、実際には自分自身が悪いんじゃなくて社会が歪んでいたり制度がちょっと悪かったりなどそういったことに起因することが多いと思います。マイノリティーのことを考えるとわかりやすい事だとは思うのですが。もうちょっと自由にいきたいなとかちょっと困ってるんだよねということをいくらでも勇気をもって声に出してほしいと思います。声に出すことは勇気がいることです、そのことに対していくらでも私たちは応援します。湘南自治会は塾生のことを大切にします。だからいくらでも応援します。一緒に自由に楽しく生きていきましょう。」

相澤「伝えたいこと、というと表現が違うかもしれませんが、「一方的に自治やってます、みんなもやりませんか」ではなく、自分たちが所属している団体に関わることは自分たちで決めませんか、というあくまで根本的な疑問を提起していると思っています。自分たちで決める、ということをごく自然なこととしてできたら嬉しいと考えています。それが根底にあることを信じて、一緒に作り上げていきませんか、ということを伝えたいです。」

湘南自治会Twitter:https://twitter.com/SFCUNION

湘南自治会WEBサイト:https://union.sfc.keio.ac.jp/

2021年2月9日、第5代塾生代表の山田健太さん(以下敬称略)にオンラインでお話を伺いました。


―――塾生代表になろうと思ったきっかけを教えてください。
新型コロナウイルス、この存在が間違いなく大きかったと考えています。コロナによって世界が一変しました。多くの大学が授業を維持するのが精一杯で、学園祭などのイベントを諦めました。しかし諦めるのではなく、何かできることがあるはずだという思いで史上初のオンライン学園祭である「オンライン七夕祭」に責任者として開催に携わり、これには非常に手ごたえを感じることができました。そしてオフラインの文化祭とはまた違った可能性を感じました。
オフラインの水準を目指す議論は多いですが、私は違う捉え方をしています。オンラインでもできることはできるし、むしろオンラインだからこそできることもあると感じているのです。「コロナ禍」で様々なことにチャレンジし、オンラインならではの問題解決手法を多く手に入れることができました。同時にオンラインに縛られることへの問題意識も持っています。自分自身サークルの代表として活動制限の厳しさを実感しました。誰が悪いというわけでもないですが、このままだと団体としてきついなと感じています。また大学生活が味気ないという人が周りにいて、このままだと大学が崩壊するレベルの問題だと感じました。オンラインに対してはそのような問題意識を持ちながらも、その問題をオンラインで解決してきた自負もありました。「この問題を義塾全体で解決しよう!」 そう思い塾生代表に立候補しました。


―――SFC初の塾生代表として、目標はどのようなものですか?
クリエイティブな意識があるということで、そこを期待されているという印象がありますが、私自身はあまりそうではないです。しかしそのような人が周りに多いからこそ良い影響を受けていると思います。また有事の際にはそういったアクティブさが求められているのかなとも思います。新しいことにはチャレンジしていきたいし、今こそそういうことが求められています。塾生代表とは即断即決を許してもらえる立場であると思っています。コロナ禍でそれは必要なのか、コロナ禍だからこれが必要だよね、といったことを即断即決でやっていきたいです。そして「コロナ禍ならではだった」「コロナ禍で変わったね」と一年後には言われるような政策を打ち出していきたいです。


―――塾生代表に立候補された理由について、オンラインでできることに色々チャレンジしていくというお話が出たと思うのですが、その最たるものの一つは新入生歓迎会だと思います。暫定的にしか決まっていない部分も多いかもしれませんが、新入生歓迎会について今後どのように展開していく予定でしょうか。
新入生歓迎会は間違いなく大事なものであると考えています。団体にとって大切なのは人だからです。お金や地位や名誉があっても、人がいなければサークル活動は継続できません。サークルという大学生がつくる団体はまさにその点が他の一般の団体と違うと思っています。人がいないとどうにもならないし、だからこそ新入生歓迎会は本当にサークルにとっての生命線であると思っています。昨年の新入生歓迎会はお世辞にも多くの人にとって成功したとは言えないものであり、その結果多くの団体が窮地に立たされるような状況になってしまっています。サークルの継続性が問題になると慶應の文化が廃れていってしまいます。 多くの人や様々な団体が自由に活動をするからこそ慶應の文化が成り立っています。今「慶應らしさ」が崩壊の危機にあると思っており、二年連続での失敗は絶対許されません。薬学部・医学部等の例外はありますが、 学生生活は原則四年間であるということを踏まえると、本格的にサークルから人がいなくなってしまうことが考えられます。それは避けなければならない、という意識がこの問題を重要視している理由です。
具体的には、確実な新入生歓迎の場を提供できるようにしたいと考えています。昨年はオンラインでも場を用意できず、各自で頑張ってくださいという印象が強いように感じました。せめて今年は「オンライン、オフライン関係なく新入生を歓迎する場を必ず用意する」そんな思いでやっています。そこで多くの新入生が必ず目を止められる環境を整備します。いかに新入生に届けるかということが最重要課題だと考えており、オンライン上で合同説明会を行いたいと思っています。約400の団体を紹介する場の構成を考えています。長すぎるかもしれないという懸念も上がっており、現1年生とも相談しましたが、それはそれで楽しいのではないかと思います。新入生も「せっかく慶應に来たのだから、慶應のイベントを楽しみたい」と思っていると信じています。そのような人たちにこれだけの団体があるということをお見せできれば楽しいのではないかなと思います。またこのようなご時世だからこそ、キャンパスを超えた活動をしている団体もいます。その点では、違うキャンパスから違うキャンパスに移動するといった柔軟性がより確保できるようになったと思っています。そしてイベントでは新入生や新2年生ができる限り同期と触れ合える空間を作っていきたいと思っています。 オフラインからオンラインに変わったことで、新入生のコミュニティがつくれなかったことが去年の一番大きかった課題であると思っています。だからこそ新入生歓迎会を通して横のつながりを形成できるようなイベントを予定しています。
またサークル側へのサポートとして作成したものを新入生に届ける環境づくりを進めています。 例えば新入生歓迎会全体のYouTubeチャンネルを作り、そこにサークル作成の動画を掲載していくというものを用意しています。新入生がその動画を見ることで、サークル側の作成したコンテンツが新入生により届くようになるのではないか、と考えています。昨年は新入生歓迎会情報を見つけることが困難でした。そのため現在作成中の新入生歓迎会関連のWebサイト上に新入生歓迎会イベントの情報を一元化してカレンダー形式で掲載することを考えています。見る場所を一ヵ所にまとめ、必ず新入生に届くようにするというのが私の役割であると考えています。1月に全塾協議会の特別委員会として新歓実行委員会を設置したのはそのためです。情報や問い合わせ先が一元化されることでシンプルになり動きやすくなったのかなと思っています。歓迎会をされる側に対しては情報を一元化し、する側に対しては情報が必ず届くようにする。これをオンラインで行う新入生歓迎会の基盤として固めていく方針です。


―――Twitterなどに関して、一括で見られる場所というのはハッシュタグを用いたものになるのでしょうか。
実はTwitterのリスト機能※ を活用する予定です。よく見る活用方法としては、 ニュースをTwitterで見たい人がニュース用のアカウントリストを作ると、その日のニュースがタイムラインに並んでくるというようなものです。 それを使って新入生歓迎会アカウントのリストを作ろうという風に思っています。私の方からそのリストを提示すれば、新入生は自分から探しに行かなくとも、そのタイムラインを見ればみなさんが発信した情報が一覧になっているというのが一番美しい形かなと。まさに今様々な情報が Twitterに集中していると思います。そしてそういった情報はリスト機能で集約できると考えています。
※アカウントを一覧にまとめ、それらのアカウントだけのタイムラインがみられる機能のこと。


―――塾生代表としての目標を踏まえ、実際に就任してみて思っていたところと違うなと思った物事はありますか。
思っていたものと違うなというほどではないですが、良くも悪くも制度ができ上がっていると感じています。規約の整備、また学生から集めている資金を運用するのに十分な手立てが多く用意されていると感じました。もちろんそれは私の暴走を抑えるためなので非常に大切です。しかしそれゆえに動きにくさがあって、そういったところで時間を食うイメージはあるかもしれません。例えば現在メールのやり取りがスムーズにやりとりできないかと模索している最中で、必要に応じて規約を緩められるようにしていきたいと考えています。
なってみて感じたことという単純な認識であれば、塾生代表になったことで色々な人から見られる目が変わったなというのは改めて思います。今までは一塾生の山田健太がなにか言っているという認識でしたが、今は「塾生代表」としての意見を求められたり、自分の発言が慶應義塾大学の発言としてとられたりすることがあるので、身が引き締まる思いです。またこれは役得だなと思っていることなのですが、慶應には様々な人が在籍しているということを肌で感じられるようになりました。今までは自分のキャンパスやサークルなど似たり寄ったりの人が多かったのですが、塾生代表になったことで、一気にいろいろな人に関わる機会が増えました。今までと違う意見を聞いたり、すごく色々なバックグラウンドをもった人がいたりして、シンプルに楽しんでいます。なってみて今一番感じている面白い点ですね。


―――七夕祭の幹部、新歓実行委員会の代表、インターンなど色々精力的に活動されていますが、キャパシティオーバーになったりしないのですか。
色々な方に救われているなというところがあります。周りの方々から塾生代表をしていることに対して配慮と理解をいただいているのですごく助かっています。どれか辞めないのかということに関しては、もちろん辞めたものも存在します。ですが色々なコミュニティで得られた知見を塾生代表に繋げていきたいという思いが強くあります。私自身できることは知れていますが、「塾生代表であり○○」の私がいることでうまく連携を取るなど、よりスピーディーに着手できることがあると思います。だから敢えて今辞めたりはしていません。今までと同じように活動できてはいないのですが、いい仲間に恵まれ、名称としては残っていても実務はかなり減っています。
また是非みなさんに伝えたいのは、塾生代表には沢山の仲間がいるということです。私一人が動いているわけではありません。 私の一番大事な仕事は意思決定やバッシングを含めた上での覚悟を持った舵取りであると思っています。そのため私自身が何かを直接するというケースはあまりなく、そういった意味では手数が足りないということはないです。私がするべきことは、他の職務で得た知見を用いて、塾生代表としての職務にツールについての知識だったり運用についての知識だったりをいかに塾生全体にフィードバックしていくか、というところだと思っています。


―――今の塾生、そして新入生に向けてコメントをお願いします。

塾生に向けて
終始一番お願いしたいことは是非思っていることを伝えてほしいということです。塾生一人一人が見ている視点はそれぞれ違うので、3万人近い塾生の視点を共有してもらえればきっといい筋道が見えてくると思っています。私が気付いていない課題も必ずどこかにあるので、是非皆さんの声を届けて頂きたいと思います。また自分は塾生代表ですが、一塾生であるということに変わりはないので、一緒に問題を解決していくという意識でいます。皆さんが主体となり、それを支える橋を作っていくということが私の役割であると思っています。どっちに向かって走っているのか、どういう道を走っているのかという情報がないと良い橋は作れません。是非皆さんから情報を頂いて、良い橋を作るお手伝いをさせていただければと思います。

新入生に向けて
合格おめでとう!本当にお疲れ様でした。そして慶應義塾大学へようこそ! このコロナ禍での受験はとても大変だったと思います。私たちとしてはみなさんを仲間として迎えられる環境構築を進めています。新入生のみなさんにとって実りがあり楽しいと思え、入ってよかったと思えるような場所を作っていくので、是非皆さんよろしくお願いいたします。もし何かあればいつでも連絡ください! それでは入学式で会えるのを楽しみにしています。

山田塾生代表Twitter https://twitter.com/yamada_ymkn

2020年8月28日、文化団体連盟本部の芹沢さん、河野さん(以下敬称略)にオンラインでお話を伺いました。


──ではまず、団体構成について(役職の決め方、代交代の時期など)教えてください。

芹沢:役職はおおまかに6部署に分かれており、まず財務と監査、そして三田会というOB会担当の部署、総会、広報、部室の管理を行う三田ルームとなっています。1部署あたり3人です。そして、この6部署の上に委員長がいます。
代交代は例年12月か1月付近で行いますが、代交代の時期は代によって変わることもあるため一概には言えません。
役職の決め方は、委員になった時点で一応の部署が決まりますが、多少変わることもあります。自分がやりたい部署に入れる場合もありますし、その時空いている部署に入ってもらうこともあります。委員長は、委員同士の話し合いで決めています。


河野:また、細かいことですが、副委員長も役職としてあります。


──例年、代交代は12月か1月に行うとのことですが、今年はコロナウイルスの影響によって変更はありますか?

芹沢:過去には任期の途中で委員を交代する必要から、3月に代交代を行った例もありました。今年は事情が事情ですのでさらに任期を伸ばすことも場合によってはあるかもしれません。


──では次に、活動内容について教えてください。

芹沢:文連本部と言われることが多いですが、正式には慶應義塾大学文化団体連盟本部常任委員会と言います。
およそ80から90ある公認系文化系サークルの支援及び管理を行う委員会組織であり、文化系サークル全体の予算を獲得し分配するというのが主な仕事です。年間の予定としましては、例えば12月に文連の講演祭があります。例年、三田会と共同でコンサートや展示などを含む講演祭を行っていますが、今年は中止が決定しています。他にも、5月や11月に慶早戦の優勝パレードがある時は、文連の所属団体に対しパレード運営の人員を集める呼びかけなども行っています。


河野:また、文連総会を年に3,4回行い加盟団体を招集しています。

── 例年の活動頻度を教えてください。

芹沢:まず定例会が月に1回程度あります。定例会以外にも所属団体から問い合わせがあった場合はその対応を行ったり、総会の前はその準備を行ったりしています。イベントがある前に活動をすることが多いため、毎週決まった曜日に活動するということはありません。


──定例会では具体的にどのような話し合いがされているのですか?

芹沢:文化系のサークルをまとめる団体として様々な問い合わせに対応する必要から、その都度話し合う内容は変わってくるため、決まった内容はありません。昨年度の場合、初めての新歓に向けてどのような方向性で行っていくか、委員の募集方法やどんな人を募集するかなどについても話し合いを行ってきました。

──新歓のお話が出ましたが、今年の新入生の集まり具合はいかがでしょうか?

芹沢:文連本部として新歓を行うのが初めてだったため何とも言えないのですが、最初の見込みよりは人が入らなかったため、コロナの影響が大きかったのだろうという印象です。


──具体的にはどのような新歓を行ったのですか?

河野:広報からは、主にホームページの運営とTwitterの運用をしました。ホームページに関しては、3月あたりに立ち上げをし、加盟団体の情報や文連本部の情報を載せました。他には、一時的な新歓の企画としてホームページに謎解きを仕込み、謎を解いていくと文連の新歓用オープンチャットにたどり着くというものを作りました。これはあまり人が集まらなかった結果となりましたが取り組みとしては以上のようなことを行いました。Twitterについては文連の情報を少しずつ流したり、加盟団体の新歓情報をリツイートしたりしていました。


──文連の広報ではホームページとTwitterの2つの媒体を使っているということですか?他にも使っている媒体はありますか?

河野:本当は、ビラを配る予定でビラのデザインもし、印刷もしていたのですが実施できず、主にホームページやTwitterのみ使用している状況です。


──広報をする際に工夫していることなどはありますか?また課題などはありますか?

河野:広報をする際は、文連に入るメリットをしっかりと伝えるようにしています。文連は他のサークルと違い、自分のしたい趣味があるから入るということではありません。本当に学生への奉仕のようなものが必要になるため、責任のある仕事ができるから就活でのアピールにつながる、先輩とのつながりができる、学費と一緒に集められているお金の使い道を知ることができるなどメリットをしっかり伝えるようにしています。課題としては、やはりTwitterの運用の仕方です。Twitterのアカウントを立ち上げたのが最近のためフォロワーも少なく、効果的なツイート方法の具体的なアイディアが出ず悩んでいます。


──Twitterでこれまでに具体的に行った対処などはありますか?

河野:それは今ちょうど話し合っているところです。今まではただ単に、文連の情報を小分けにして流したり、団体のツイートをリツートするだけだったので、今後はハッシュタグを工夫してみようなどの話し合いを行っています。


──今回のコロナウイルスの影響で中止せざるを得ないイベントなどはありましたか?

芹沢:先ほど言及した文連公演祭の中止は一番の痛手でした。また、傘下団体から大学に提出する書類を集め、不備の有無を事前にチェックする公認申請書類の取りまとめも行っているのですが、部室が使えないということもあり、所属団体の方から直接学生部に送らなければならないことになりました。念のため電子データを送ってもらい不備の有無をチェックしました。


──今後、中止を検討しているイベントなどはありますか?

芹沢:前提として、どのような業務を行うにあたっても、文連の場合は三田の部室を使うことが多いです。したがって部室に立ち入れない状況下でできることは限られます。そもそも部室の管理自体も文連が行っているのにも関わらず傘下団体や文連も入れない状態が続いています。、本来、文連は傘下団体が活動をしやすいように支援する立場のため、それが十分にできてないかもしれないというのはもどかしい気持ちになります。


──今年の活動量としては例年のおよそ何割ぐらいでしょうか?

芹沢: 個人的な体感としては5割未満だと思っています。


──後期が始まるにあたり、今後の活動について考えていることはありますか?

芹沢:コロナ以前からも行っていた取り組みではありますが、活動を行うにあたっての書類の手続きなどの電子化を進めるまた、感染のフェーズにもよりますが、電子化と並行して可能な限り傘下団体にもメッセージを発信できるようにしていく必要があると思っています。


──現在、団体が抱えている課題などはありますか?

芹沢:コロナ問題がある以前からの問題ですが、委員に積極的になってくれる人がいないということ、文連について興味・関心や利点を見出す人があまりいないことです。もちろん、広報の方が頑張ってくれているのですが新しい委員を募集するにあたって、魅力の発信というのが不足しているのだろうと思います。


──それらの課題に対し何か対策をとっていますか?

芹沢:ホームページを開設したことは大変大きなことだと思います。文連はそれぞれ所属団体が新入生勧誘を行っているのですが、文連を大きいモノ全体として捉えてもらえる機会はありませんでした。そのため、文連とは何なのか、どういう歴史があるのかなどについてホームページやTwitterで継続的に発信することがみなさんへの知名度を上げることに繋がるだろうと考えています。


──コロナが収まってから挑戦したいことなどはありますか?

芹沢:コロナが収まる頃にはおそらく代が変わっていると思いますが、文連公演祭のように所属団体の方が日頃の成果を発信できる機会やOB会のような三田会側とも接触しながら共同でものを作り上げる機会がより増えたらいいなとは思っていますが、なかなか難しいところです。

──では次に、仕事のやりがいについて教えてください。

芹沢:塾内の政治に関われることが一番は大きいのではないでしょうか。塾内政治という言い方はまずいのかもしれませんが、塾生自治の中核を担う仕事ができることは大きいです。今はこのご時世もあってできていませんがOBの方と交流する機会も多く、三田会の各方面で活躍している方々と関わる機会もあるので大変刺激になることもこの仕事をする上での魅力ではないかと思います。


──お二人はどうして文連に入ろうと思ったのですか?

芹沢:同じサークルの先輩で文連の委員を務めている方がおり、文連本部が大変な状況ということを聞いていました。、今まで文連所属団体の一員として活動に関わってきたため、それを支える組織の方にも貢献したいという気持ちがあり文連に入ったというのが個人的な思いです。今までお世話になった恩返しです。


河野:私は芹沢さんみたいな立派なことは言えないのですが(笑)私はもともと文章を書くのが好きで広報活動そのものに興味がありました。その時に同じサークルに所属していた先輩から文連の広報の誘いがあり、慶應の上部組織で広報活動ができるのは魅力だなと思い入りました。


──実際に入ってみて、良かった点や反省点などはありましたか?

芹沢:良かった点は、他のサークルの人と情報を交換する機会があることです。私は文連に所属しているに団体3つ入っていたのですが、それでも慶應内で様々なことをしている人を知らなかったため、そういった人々と関わる機会が生まれたことは良かったのと思っています。
反対に、今回のコロナのような不測の事態に陥った時でも規則に従って仕事をしなければならないため、どうしても初動が遅くなってしまう点はやはり否めないと思っています。可能な限りその点については、改善したいと思っています。


河野:先ほども広報の立場としてホームページを作ったという話をしましたが、ホームページに加盟団体を載せる作業は大変苦労しました。しかしその結果として、ホームページの情報を新入生がサークル選びに役立ててくれるので作って良かったと思えますし、やりがいに感じます。
反対に、先ほど芹沢さんが言っていたように、この状況の中での対応の仕方が反省点だと思います。できることをやってきたつもりではありますが、もう少し効果的なアピールの仕方があったのではないかと思ってしまいます。もう夏になってしまいましたが、広報で話し合っていく中でそこが少し弱かったのではないかということと秋からどうしていくかということを話し合っているところです。

──全塾協議会について何か思っていることはありますか?

芹沢:昨年度、大変ご迷惑をおかけしてしまったので大きいことは言えないのですが、こういった大変な時期においては全塾協議会自体や他の全塾協議会に加盟している団体とも協力してこの状況を乗り切っていきたいと思っているため、こういった新しい取り組みがあったら支援、支持していく方向で動きたいと考えています。

──では最後に、塾生に向けて伝えたいことがあればお願いします

芹沢:文連の特色に年会費と所属費用がかからないというものがあります。一方で、広い部室が使えるなどの利点もあるので、今まで生徒会や学級委員などを務めていた人が入ってくれると活動がしやすいと思います。また、自分の学費から天引きされている交付金がどのように使われているかを文連に入れば分かるため、塾内の団体の予算配分や処分に関する仕事にも積極的に興味を持っていただきたいです。


河野:(新入生全体に対するメッセージとして)大学に入り、サークルをどうしようかなと考えている方は沢山いると思います。しかしコロナの状況下、対面でサークルを探すのが難しく、二の足を踏んでいる状態だと思います。その中で「文連が公認しているサークル」のように絞っていくというのは効率の良い探し方だと思います。なぜなら文連が公認しているサークルと言うのは、財政管理や制度がしっかりしているという保証があり、その中からサークルを探していくことはメリットの一つになると思うからです。文連のホームページやTwitterなどがサークル探しの役に立てば良いなと思いますし、その中で文連本部にも興味を持っていただければ嬉しいです。

文化団体連盟本部公式HP
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@keiobunren

全塾と塾生の懸け橋に

1月18日、塾生代表秘書の石井柊さん(写真左から二番目)、 安武舞さん(写真中央)、 小杉倫瑞季さん(写真右から二番目)にお話を伺いました。

—任期中に行ったことを教えてください。

石井「全塾協議会にSFC自治会を設立するための意思を問うことを主な目的とした、SFC各学生団体のヒアリング調査を行っていました。」
安武「私は全塾協議会が主催する全学部の人が参加できるイベントを企画していました。」
事務局「どのようなイベントを開催したか教えてください。」
安武「フリースタイルフットボールというアーバンスポーツというマイナースポーツを教え、参加者に知見を習得してもらうイベントです。」
小杉「私は選挙の広報の部分をお手伝いさせていただいたのですが、まず投票率を上げて選挙を成立させるという大きな目標がありました。その中でも元々持っていたTwitterやInstagramのアカウントを使ってのテキストベースの広報のほかに、前田さんと一緒にVoicyというラジオアプリの収録でコラボさせていただいて、全塾協議会や塾生代表について声で伝えるという活動をさせていただいていました。」

秘書の皆様が応募したきっかけを教えてください。

石井「僕はずっと今までソーシャルイノベーションに興味があって、ここ最近でソーシャルイノベーションをするにあたって統治機構の存在がとても大切だということに気付きました。その国家や公という立場で何ができて、民間の立場で何ができるのかという線引きをしっかりしないと、民間の立場からイノベーションを起こすことはできないと思います。そのうえで公の立場である統治機構に何らかの形で所属して、そこで何かしらのプロジェクトを起こすことが自分にとってこれから先の学びになるのではと思っていました。ちょうど議員インターンなどを探そうかなと思っていた時期でしたので、自分に身近なラインで学校の統治ができる、統治に携われると知り、学びが深そうだなと感じてジョインさせてもらいました。」
安武「私は一年生で全塾協議会自体にあんまり詳しくなかったんです。加えてSFCは全塾協議会に関する情報量が少ないです。前田さんが来てくださったときも、批判をする人が周りに多くいました。そこで、本当はどういう状態なのかを知りたいということ、楽しそうだなという純粋な興味があったので、入りました。」
小杉「最初は前田さんのTwitterアカウントをフォローしていたので、秘書を募集していることは知っていたのですが、応募してみようとは全く思ってなかったんですよね。前田さんとお話する機会はあったのですが、自分にできることがなさそうだと思っていました。ですが、広報はどう?という感じで言っていただき、秘書に応募しました。」
石井「僕も受け身な感じですね。前田さんからDMできましたよね。やりませんか?って。」
小杉「DMが来なかったらやらなかったですね。」
石井「それは僕もです。」
小杉「さっき柊(石井)はやりたいことがあってと話していましたよね。私は研究分野がコンサルティングで、マネジメントやコンサルは若干分野は被っていると思いますが、全然知られていない組織(全塾協議会)をちょっとでも知ってもらえたらなという想いもありました。」

一か月という短い任期でしたが、その任期を振り返ってよかったこと、反省点を教えてください。

石井「SFC にある学生団体55の内、41パーセント、23くらいにオンライン上のヒアリングは得られましたが、まだいけたなっていう印象があります。評価はいただいていますが、80パーセントくらいアプローチできると思っていて、自分で最初に定めた80パーセントという概算にたどり着かなかったというところが残念でした。あと、慶應義塾がやっている政治に対して思ったほど、塾生が興味なかったというところにすごく驚かされて、特にSFC生って結構意識高いとか社会について考えている人が多いとばかり思っていたのですが、一番身近な政治に全く興味がないっていうのに結構驚かされました。これから先、事務局に入局した際に携わっていきたい、変えていきたい部分ではあります。」
安武「イベントを開催した際に、あまり認知度がありませんでした。自分のSNSや友人のSNSを使って広報はしていましたが、全塾生が参加できるという企画テーマに対して、日吉や三田の塾生にも知ってもらいたかったです。広報の日肩をもう少し紙媒体でするなど日吉や三田とかに行って声掛けをするなどすればよかったかなと思います。イベント以外ではもともと自分が秘書に参加しようとおもった動機が、あまり全塾協議会が知られていないということだったので、できるだけもっといろんな塾生に全塾協議会の活動内容などを知ってもらいたいです。全塾協議会のライブ中継というのを提案し、塾生代表に議会で議題に挙げてもらったころはよかったです。」
石井「とても良いと思います。ライブだと他のキャンパスの人が議会に参加する時とかにも役立つし、SFC生も見れるし、全塾生に対する透明度が上がると思います。」
小杉「何人見るというよりは発信しているという事実が大事であると思います。」
事務局「では、小杉さんも(活動の振り返りを)お願いします。」
小杉「私は選挙の広報にフォーカスを当てていたので、どちらかというと秘書としての仕事の規模感としては他の2人より小さくて、直近の目標が大きくありました。そのため投票成立するかどうかとても焦りました。こんなに10パーセントって大変なんだなと。Voicyに関しては、塾生がどれくらい聴いていてくれたとか、誰が聴いていてくれたとかは分からないですが、だいたい500、600回くらい再生されていました。」

今回の活動を通して塾生へのメッセージをお願いします

石井「もっと全塾協議会に興味をもつべきだなと。全塾協議会自体も慶應全体の団体んも全塾ありきだと思います。そこが資金繰りをして団体の活動に補填されています。その全塾協議会は塾生全員からの公正な選挙によって成り立っています。政治に参加するという意識が日本という大きな政治においても少ないかなと感じるので、まずは目の前の統治っている形に参加するという意志があったらいいのではないかと思います。」
安武「もともと入る前から批判的な意見はTwitterとかで見ていて、私自身も議会が不透明だなと思っていました。それを直接代表に伝えたところ議題にあげてもらい、もしかするとライブ中継ができるかもしれないという話になっているので、そういう意見は直接代表とかに言ってみると柔軟に対応してもらえるというのを知ってもらえると、もう少しイメージが変わって全塾にも興味をもってくれるのかなと思います。」
小杉「まずは、今回初めての試みでもあるこのような秘書というシステムにご協力くださった塾生の皆さんに感謝しています。私自身、感じたこととしては全塾協議会というものがあることとか塾生代表という人がいるということは一年生ののころから知っていたのですが、そこに議会で手を挙げる議員の人がいるところまでは知らなくて。真面目そうというイメージが先行しがちで、躊躇している人もいると思います。私は慶應生の中になにかを知ってやってみようと考えたり、行動力のある人は多いのかなと思っています。だから、全塾だったり選挙だったり、そういうものに初めて触れる時のファーストインプレッションがすごく大事だと思うので、中を少しだけ覗かせてもらった人間として全塾を広める活動ができればなと思っています。」

快適な課外活動をサポートする

10月24日、塾生会館運営委員会 委員長の木暮蒼真さん(写真中央)にお話を伺いました。

活動内容を教えてください

塾生会館での塾生の課外活動を支援し、塾生会館の管理・運営をしています。

具体的には、受付業務の監督、音練・合練・大ホールの優先権の調整、年に数回出す粗大ごみの管理、日吉学生部との会議です。受付自体はアルバイトの方と職員の方にやってもらっています。

他にも、部室は2団体で共有していますが、その団体間でトラブルが起きた時は仲裁をしたり,ゴミが放置されていたら処分したりと、塾生会館における全てを引き受けています。

活動頻度はどのくらいですか

定期的に集まることはなく、何か起きるたびに自分たちで解決しています。塾運のメンバー同士で集まることはほぼないです。それよりは、担当毎の仕事をこなすのがメインです。僕は委員長なので練習場担当のように決まった仕事があるわけではないですが、毎日受付に顔を出して何か起きた時にすぐ対処できるようにしています。

塾運は毎年公募していて、任期は4月から1年間なので、1月から3月の間募集しています。塾生会館を利用している団体に所属している人なら誰でも立候補できます。そのため、1年生が4月からいきなり塾運になるというのは原則できません。半分くらいは2年生です。

活動場所は日吉ですが3・4年生も活動していますか。

三田キャンパスに通う3・4年生は、頻繁に日吉に来るのは難しいので、基本は2年生がメインで活動しています。僕は矢上キャンパスに通っているので、できる限り活動に参加するようにしています。

団体構成について教えてください。

委員長は、その年に任せられそうな人を互選して決めています。他の役職についても、その年の塾運の人が集まった人の中から役割を決めています。

役職は、委員長、副委員長、合練、音練、大ホール、部室、倉庫、会計、会計監査、環境、スペース(たまり)、作業場です。兼任はありません。全体の所属人数は最大で14人です。全員が役職についています。

受付のアルバイトについて教えてください

受付のアルバイトの人数は20人弱です。塾運が信頼出来る人を紹介してやっています。シフトの調整は職員の人にやってもらっています。鍵の貸し出しはもちろん、利用者への案内、電話の対応、備品の貸し出しなど様々な業務を受け持っています。

新歓活動は行っていますか。

そもそも塾運は、塾生会館を使っている団体の人に立候補してもらっています。団体に所属している必要があるので、1年生に対して新歓活動するということはありません。

募集は紙を塾生会館に掲示しています。SNSの利用は今まではしてなかったのですが、来年度分はGoogle Groupでの告知もしてみようと思います。

塾生会館運営委員としてのやりがいはなんですか。

自分たちがいないと多くの塾生が塾生会館が使えず、かなり影響力が大きいので、やりがいというか使命感がありますね。

委員同士の交流はありますか。

委員は複数のサークルの人で構成されているので、あまりプライベートでの交流はないです。ただ、トラブルとかが起こると、みんなで集まって話し合うことはあります。また、受付の居心地が良いので、受付にたまっている間に委員同士が仲良くなることもあります。

どんなトラブルが今までありましたか。

例えば、毎年あるのは部室を追い出される団体がいるのですが、その際に荷物を全部置いていく団体があります。塾運の人が全部片づけました。倉庫・スペースで散らかった荷物を代わりに片づけたこともあります。一番辛かったのは、減点を溜めて部室を追い出された団体に抵抗されて、数時間かけて説得した時ですね。

部室はどうしたら使用できますか。スペースについてはどうですか。

基本的に慶應義塾大学の公認団体であれば入れます。2月の部室総会に出てもらったうえで、抽選で決めます。

倍率は年によります。

スペースも同じ仕組みです。現在待ち団体はいません。いくつか空きスペースがあります。

新規に入りたい団体への広報はどのように行っていますか。

受付に紙で掲示しています。塾運の募集と同様に来年度分はGoogle Groupsを使った告知も行う予定です。

塾生会館使用団体へ、やめてほしいことはありますか。

廊下での音出しです。塾運が注意してその場でやめてもらったとしても、次の日には廊下で練習している、ということがよくあります。こちらとしてはペナルティを課すか、注意することぐらいしかできず根本的な解決ができないので、歯がゆいところです。

申請をしないでたまりを使っている団体があると聞きましたが、取り締まりはどのようにしていますか。

それは、登録して使っている人から通報がくるので週1回は見回るようにしてます。しかし、それも廊下での音出しのように取り締まりようがないので、悔しいですけどその人たち自身にルールを守ってもらうほかありません。スペースは、鍵とかもないので、難しいところです。

各役職の引継ぎはどのように行っていますか。

直接会うのと、ファイルでも引継ぎを行っています。毎年人が入れ替わってしまうので、引継ぎは課題ではあります。

他に課題はありますか。

塾運と受付アルバイトとの連絡が上手くいかなくなることです。受付で受けたことが、塾運に伝わらないことがあります。対策は検討中です。

委員長になって試みたことはありますか。

掲示での連絡だけだと限界を感じたので、今年からGoogle Groupsを使い始めました。総会など重要な予定はそこでもお知らせするようにしました。参加すると通知が行くので、助かるという声をいただきました。

各団体からの要望はどのように受けていますか。

塾運あてのメールに加え、受付で言ってもらうなりしています。最近は、インターネットを部室に通してほしいという要望があったので、学生部に伝えました。塾運の力だけでは出来ないので、日吉学生部経由でお願いしています。あとは、僕も塾生会館をよく利用するので、気づいたことは日吉学生部に年2回の会議で伝えたり、メールしたりしています。以前の会議では、必要な備品の購入、作業場や倉庫の不足を改善してほしいということをお願いしました。

ルールの変更はありますか。

ルールを見直し、細かいものは、集まって決めています。

総会で変更したルールを伝えています。

最後に塾生に向けて一言お願いします。

他の利用者への思いやりを持って利用してください。

“つながり”を作る。

2019年7月3日、三田部室にて 体育会本部 主幹 西澤勇太さんにインタビューをさせていただきました。

団体構成や代交代の仕組みを教えてください。

 私たちは、2年生以上の各学年16名による計48名で活動しています。4年生が本部全員にヒアリングを行い、その結果をもとに幹部が中心となって代交代を行っています。

―本部の活動内容を教えてください。

本部では主に体育会公式行事の運営、山荘山中管理、他大学の体育会との交流を行っています。企画系ばかりの仕事だけでなく事務作業も行っています。

―HP上にありました「Leap局」「セルフケア局」とはどのような活動をしているのでしょうか。

「Leap局」とは、学生や社会人が講師になり体育会生にリーダーシップ教育を行う局です。毎年4年生の学生講師が5名おり、彼らが卒業するとそのまま社会人講師になります。講演は、部活動編と社会人編の2つがあります。部活動編は学生が講師となり、社会人編は社会人の方が講師となります。2か月に1度くらいの頻度で、毎週月曜日は部活動編、毎週土曜日は社会人編という形で各3回くらいのセットで行っています。私も受講したことがあるのですが、「時間管理」「チームマネジメント」「モチベーションの上げ方」など体育会生たちが今後活動する世界で活きてくるような内容が中心になっています。

―縦のつながりが強い体育会ならではという感じですね。

そうですね。学生が講師になって教育するケースは講義を受ける学生からすると「なぜ同じ学生から教えられるのか」という気持ちになると思うのですが、それでも納得できるくらいの充実した内容になっていますね。

―「セルフケア局」についてもお聞かせください。

HP更新がまだ進んでいないのですが、今年から「セルフケア局」の活動は中止しています。活動内容は、昨年までは消防士の方に協力していただき救急講習を行っていました。また、体のケアなども講師の方をお呼びして行っていました。ですが、慶應の保険管理センターの行っている事と被っていることや、年に数回しか行えないという点から、活動中止という方針になりました。

―学生に運営が任されている部門はありますか。

体育会本部の行っていること全般が学生に任されています。第一に体育会各部の主務の方々が中心になって行う事務作業を体育会事務室と協力して業務が円滑に進むように管理、運営していくことが挙げられます。また公式行事の運営や各局の仕事では体育会生のイベント企画、補助金の分配や広報活動など多くのことを行っています。

―「新入部員宣誓式」とは、どのような内容ですか。

体育会の公式行事の一つとして私たちが会場運営や司会進行などを行い運営しています。新入部員が塾長に対して、「体育会生としてこれから頑張ります」といった趣旨で宣誓します。また体育会の先輩が、新入部員に向けてメッセージを送ったりしています。

―宣誓式には新入部員全員が集まるのでしょうか。

そうですね。今年の新入部員数は800名弱だったと思います。宣誓式は18時から行われたため、SFCで5限がある人は授業優先という形をとりましたが、基本的に部活より宣誓式優先で、600から700名程の新入部員が参加していました。毎年、三田キャンパスの西校舎ホールで行っています。

―「山中山荘管理」とは、どのような内容でしょうか。

体育会の部活が山中山荘で合宿を行っています。宿舎として山中山荘を使うのですが、開荘している夏休みは私たちが山荘の管理人をシフト制で行っています。お風呂の入れ替えやシーツ、枕カバーの管理などをしています。

―体育会本部にも利用しない部活の方がいると思うのですが、本部はほとんどの方がシフトに入るのでしょうか。

そうですね、1人か2人くらいが交代制でシフトに入ってもらっています。部活としては毎年、ラグビーやハンドボール、慶應義塾高等学校の部活など使う部活も限られてはいますが8月いっぱいまでは開荘しています。

―体育会本部として活動に携わっていくこととして大変なことや課題とかありますか。

体育会生から成り立っているので、部活との両立がやはり大変だと思いますね。本部も活動頻度が多く、運営や企画といった華やかな部分もありますが、大量の事務処理といった地味な一面もありますので、各本部員が部活との時間を調整しながら活動していくという点が大変だと思います。課題の一つは、「各イベントや企画にいかに多くの体育会生を巻き込んでいくか」です。         

特に、メジャースポーツの部活は、部活としてまとまりがあり完結性が高いです。その点は全く問題がないのですが、本部の活動にいかにメジャースポーツを含む多くの部を巻き込んでいけるかが毎年の課題です。私たちの企画に部活を休んでまで来ることに理解がない部活もありますし、練習以上の価値をいかに提供できるかが課題だと思います。

あとは毎年、親子訪問という企画があり各部の練習や試合に年に1回は必ず訪問し、選手にインタビューしたり幹部と対談したりしています。本部と各部との風通しをいかに良くするか、信頼関係を構築していくか、を目的にしています。その点では、私たちが吸収したことを企画を通して各部に還元できるかという所も課題だと思います。私たちに、各部から要望が来たとしても学生だけで解決できるケースもあります。その際に慶應義塾大学体育会代表としての本部が、体育会理事や副理事の方々、三田体育会の方々といった普段私たちの活動を支えて頂いている大人の方々に伝える必要があります。この立場からもいかに学生の意見や要望を反映する組織になっていくか、が課題だと思いますね。

―今の話して頂いた課題というのは、体育会全体に伝えたい内容でしょうか

そうですね。本部が企画するイベントにぜひ来ていただきたいです(笑)

―体育会以外の学生は、体育会は各部で完結していると思っていたので本部があるとはあまり知らないと思います。そのような学生に向けて本部について知ってほしいことはありますか。

本部というよりは体育会各部の試合にぜひ足を運んでほしいです!最近では慶早戦をいかに集客するかを目的とし活動する団体もあります。様々な部活がありますが、体育会以外の方に応援に来ていただきたいという部活は沢山あります。やはり、慶早戦は慶應と早稲田にとって一大イベントであるため、体育会生と体育会生以外の生徒のつながりを作れる場になるのではないかと思います。体育会生としても慶早戦がそのようなイベントでありたいと思っている人もいるので、ぜひ慶早戦には来ていただきたいですね。

―7月12日にサッカー部の慶早戦がありますよね。

そうですね、クラシコですね。唯一、お酒を飲みながら観戦できる試合ですね。盛り上がりもすごいです。連盟が厳しいといった理由があるため他には多分ありませんね。

―ちなみに、サッカー部の慶早戦は年に1回でしょうか。

年1回です。

―体育会本部への入り方を教えてください。

前提として体育会生のみが入ることができ、1年生の3月に本部採用をしています。選考方法は書類と面接です。毎年2~3倍くらいの倍率です。採用後の2年生はいろんな活動に関わってもらい体育会理事から任命を受け、最終的には2年生の12月の役員会で正式に承認してもらいます。

―倍率が思ったより高いのですがその理由は何でしょうか。

今の本部の人の後輩が志望したり、部活の偏りをなくすためにも私たちから声をかけることもあります。現状の形だと本部に入るチャンスが1年生の3月しかありませんので、本当に本部に入りたい人たちに情報が伝わるよう広報活動や説明会には力を入れています。体育会の代表として活動するやりがいや体育会全体の運営に魅力を感じる人、マネジメント意欲がある人にとって体育会本部は良いところだと思います。

―体育会には伝統等が強いイメージがあるのですが、体育会本部にそのようなものはありますか?

そうですね…あるかもしれません(笑)体育会としては、OBとのつながりが強いというのは一つあると思います。また本部ですと4年生をアダル、3年生をミドル、2年生をヤングと言う変な文化はあります(笑)代交代の時になると4年生へ慶應カラーのネクタイを贈呈するという伝統もあります。

―主幹になったきっかけはありますか。

上の先輩方に決めて頂いたので、主幹になったきっかけは答えにくいのですが本部員になったきっかけはあります。私は軟式野球部に所属しています。軟式野球部は私の入学時にちょうど体育会に昇格しました。本部は様々な部活から構成されている中、歴史の浅い軟式野球部員として部活のつながりを作ったり、組織運営について学ぶことで自分の部活に還元したいと思っていました。また、マイナースポーツで知名度の低い軟式野球部のプレゼンスを上げていきたいという気持ちも本部員になりたかった理由の一つですね。

―そうですよね、では主幹になるにあたっての意気込みなどはありますか。

体育会生とそれ以外の学生のつながりを強くしていきたいと思っています。体育会生と学生がつながれる場を体育会の代表として作っていきたいです。また、大人の方々に生徒の意見を伝え反映させたいと思っています。代々続いている役員会は活動の二の次になるような内容について話し合いそれに対する賛成の拍手をするだけの状態が続いています。参加率も低く無駄ではないかという声も出ています。大人の方々が決定権を持つ場に、学生の意見を反映させてかたちを変えていきたいなとは思っています。

―新たに挑戦したいことはありますか。

他大の体育会にも関わることが年に数回あります。今年はろ東京六大学、果敢同率の学校の体育会本部が集い意見交換を行いました。その中で1年生へ向けた「フレッシュマンキャンプ」を行っている大学が多く、とてもいい取り組みだなと感じました。体育会新入生が一堂に会して、交流を深めるという内容です。慶應では今まで行ったことがないため、今年から準備して来年できるのならばやってみたいと思っています。1年生の時点で生まれる最初のつながりは非常に大事で4年生まで続くものだと思いますし、ぜひ考えていきたいです。

―外部で交流してみたい団体はありますか

三田祭実行委員会ですかね。数年ほど前の三田祭で「体育会王」のような企画がありました。そこでは虫を食べる企画などもありましたね。

―虫ですか(笑)

食べられる虫ですよ、多分(笑)誰が一番すごい体育会生なのかを決めるような企画でした。これは一例ですが、三田祭というイベントの中で体育会が他の学生と交流し、つながりを持つきっかけとしては大きかったと思いますしそんな活動が今後できたらいいなと思っています。

―最後に塾生に一言お願いします。

普段、体育会について知ることがないとおもうのですが、43部59部門が学業と両立しながら、慶早戦勝利やリーグ戦優勝を目標に練習に励んでいます。体育会というと、取っつきにくいところがあると思いますが体育会と一般学生がもっとつながれるといいなと思っています。いざ試合に行ってみようとなっても、プロじゃないアマチュアのスポーツ観戦に友達や知り合いがいないと行きづらいですよね。どうしても体育会生なら体育会生同士で集まっているという側面もありますし。所属団体関係なく同じ塾生として仲良くしてほしいです(笑)

“慶應の気風文化”を伝える。

2019年5月15日、三田部室にて 應援指導部 主将 中山貴裕さんにインタビューをさせていただきました。

 

――応援指導部の団体構成、人数を教えてください。

3部門に分かれていて、リーダー部、吹奏楽団、チアリーディング部で、大体4学年で合計155名います。

 

――代交代の時期、役職の決め方はどのようなかたちで行いましたか。

12月中旬、一通り代の活動が終わった時期です。
役員会にて、部長、監督、コーチと4年生が話し合って決めています。

 

――活動内容は主にどのようなことをしていますか。

主に体育会の応援活動、三田会の渉外、慶應の入試アルバイト、卒業式・入学式のお手伝い、学校から頼まれた手伝いなどをしています。

 

――今年の入学式でやっていた年号「若き血」について。

趣旨としては、新入生に向けて慶應の気風文化を伝えてほしいということで依頼されていました。応援歌を通じて慶應の良さを感じてほしいということで依頼されています。
マイクをやる人が考えています(笑)。一からネタを考えていました。
大変だけれども、新入生に楽しんでもらえる時が嬉しく、やりがいの一つです。

――体育会の応援以外、日ごろは何をしていますか。

練習は3部門別々でやっています。リーダー部は火水木曜日に、日吉の蝮谷一体でランニングや声出しなどの練習を行っています。

 

――大会前には、練習量は増えますか。

リーダー部は特に、6大学野球の前には週3日は決まって行います。

吹奏楽とチアはそれに加えて12月の定期演奏会があるので、そのために9月ごろから練習を始めています。

 

――定期演奏会迫力があってすごかったですね。

来ていただけるのはありがたいです(笑)

 

――活動で大変な部分はありますか。

ほぼすべてがつらい、というとあれなんですが(笑)。
1年生の時って右も左もわからない状況で、それこそ機材の作成といった練習以外のところでも時間を使うので、そこは1年生の時自分は大変でした。
慶早戦で使う選手紹介ボードなどは1年生が作ってます。
1年生とかが頑張って作ったんだな、と思ってみていただけるとありがたいです(笑)

 

――合宿はどんな形で行っていますか。

春と夏に分かれています。
春合宿があるのはリーダー部とチアだけでそれぞれで行きますが、夏は3部門で行きます。
本当に160名とかまとめて行って、8泊9日一緒にご飯を食べますね。
練習自体は朝練習、午前練習、午後練習、夜練習の4回にわかれていて 練習づくめです。
精神的にも肉体的にもちょっと厳しいですけど、練習のことしか考えないんです。
ただ自分が「楽しいな」と思ったのは食事の時間で、その時間はあまり上下関係とか気にしないで1年から4年生まで学年関係なく、普段あまり話すことのない他部門の人とも話せるのが楽しいところでした。

自分は食事だけが唯一の生きがいでした(笑)

 

――慶早戦支援委員会と応援指導部の違いを教えてください。

簡単に言えば応援をするかしないか、の違いですね。応援をするのが応援指導部で、運営をするのが慶早戦支援委員会。慶早戦では応援指導部も、応援も運営もしますが、応援指導部だけでは回らないところもあります。観客の誘導や座席配置などを支援会の方々に手伝っていただいています。いなくては成り立たないですね。

 

――6月の1,2日慶早戦に向けて意気込みなどをお聞かせください。

去年、春は優勝したが早稲田に負けてしまいました。秋も早稲田に勝てば優勝でしたが、早稲田に逆転負けして優勝を逃してしまいました。やはり早稲田に勝って優勝というのを掲げています。

 

――宿敵ですものね(笑)

そうですね、特別ですね。慶應が強いといわれている年でも、早稲田が勝つことがありますし、その逆もあります。本当に何が起きるかわからない慶早戦は自分たちにとっても重要ですね。

 

――慶早戦に来る際 この応援を一番頑張ってほしいとか歌とかありますか。

一番はやっぱり若き血を覚えてほしいというところがあります(笑)。
学生ほぼ全員が応援歌を歌える学校って、多分早稲田と慶應しかないんですよ。
若き血を新入生には一番知ってもらいたいなと思いますし、やっぱり得点した時の若き血を隣の知らない人とも肩を組んで歌うっていうのが慶早戦の魅力なんじゃないかなという気はしますね。

 

――行くことが大事ですね。

来てもらわないとわからないのでぜひ来て楽しさを感じてもらいたいですね。

――中山さんが応援指導部に入ろうと思った理由は何ですか。

大学生活って人間関係が薄くなってしまうと前々から思っていて、最後の学生生活ですし、人といっぱい関わって楽しいことをしたいなと思ったのが一つのきっかけです。
また、たまたま応援指導部の動画を高校時代に見て、「こんな感じで情熱燃やして何かに打ち込むのってかっこいいな」と思った点が、そもそも応援指導部を知ったきっかけであり、入りたいと思った純粋な理由ですね。

――広報はどのように展開していますか。

ツイッター、フェイスブック、インスタの三つです。
インスタは主にチアが使っていまして、 動画編集うまいので見ててかっこいいなと思います(笑)。
動画とかは応援指導部の広報という役職の管轄なので、あまり関わっていないですね。
優勝かかったりしてるとパレードの告知とかすごいやるので、今年も動画とか作るはずです。

 

――Youtubeの動画はどのような経緯でできたのでしょうか。

応援ビデオとかは放送研究会に依頼しています。
すごいお世話になっていて、野球の内野席の音響とかは放送研究会の方にやっていただいてます。また、外野は無線工学研究会さんですね。
その音響がないと声も届かないので本当にありがたいです。
あとレガッタとアメフトも放送研究会の方に手伝っていただいてるので、とても助かっています。

 

――応援指導部ならではの伝統などはありますか。学ランは購入しているのですか

1年生は入学したあとは、部の学ランを貸してもらっています。1年の夏合宿を終えた時点で正部員になるんですけど、そうなったら自分の学ランを着ていいということになるので、そこで学ランを作りに行ってます。名前を入れたり、4年になったら役職を入れたりします。毎年買う人もいますが、自分のこれは2年生の時に作ったものです。今はまた役職の入った学ランを(作っている)という感じで、先輩からもらった学ランを着る人もいます。受け継がれているものはすごいものだと10年20年経っていますね。

 

――リーダー部あるあるありますか。

変な伝統は、今はなくなってきているんですが、あえて言うなら「先輩にLINEをしてはいけない」(笑)。意図としては、目上の人にLINEをするというのはあまり社会で見てもふさわしくないかなという見方があるからですね。メールでやり取りをするという伝統が3部門でありますね。
それから「SNSでつながるのが駄目」というのは自分たちだけですね。変な意味での上下関係ではないが、部活の上下関係があるのでSNSでつながるのはあまりよくないという伝統があります。なので卒部すると同時に下級生に一気に友達申請します(笑)

 

――野球の応援が一番盛り上がるイメージだが、中山さんから見てこのスポーツもすごいぞというのはありますか。

サッカーはすごいです。塾生もすごく来ますし、唯一お酒を飲みながら応援ができる早慶戦です。こちらとしてはお酒を推奨してはいないのですが、禁止されてもいないので。
学生が楽しそうだなというのが応援している側から見て思いますね(笑)

 

――個人的に好きな応援はありますか。

驚かれるかもしれませんがヨット部の応援もしていて、つい先週も応援に逗子まで行ってきました。結構珍しいんですが、リーダー部はヨット部の方と一緒の宿舎に1泊か2泊します。応援というのも、出艇応援と海の上での応援があります。後者はヨット部のOBの方々がクルーザーを出してくださるので、それに乗せていただいてます。拡声器を持ってレースの合間とかに若き血とかを流して応援します(笑)。これやってるのは慶應だけで、すごく楽しいところですね。

 

――船酔いする方いないんですか(笑)

やっぱり、波が荒れてる時とか本当にすごいので相当船酔いします(笑)。

 

――今年の新入生は多いですか。

リーダー部は今9人います。 
9人残っているのは相当大きいですね。
現役は4年生が6人で、3年生が4人、2年生も6人しかいないので、9人残ったのは結構うれしいことですね。

 

――アメフトの試合を見に行ったのですが、1年生初々しい感じでしたね(笑)

そうですね。
こんな感じだったなって思いだしますね(笑)

 

――部員に言いたいこととか思っていることはありますか。

辛いことが結構多くて自分が何で部活やってるんだろうって迷うこともあると思うんですけど、やっぱりその中で楽しさっていうのも見出してほしいなと思います。
応援活動もそうですし、吹奏楽とチアに関して言えば定期演奏会も一つの節目として皆やりがいを持ってやっているところではあります。
また、今辛いから悩むっていうのはあると思うけれど、自分も4年生までやってきてこの部活に入ってよかったなとか楽しかったなとか思うことはあります。
楽しんで続けてほしいなというのはありますね

 

――傘下団体で興味のある団体はありますか。

三田祭実行委員会には、1年生の時興味がありました。
三田祭自体もここ数年、司会を頼んでもらったりしていて、もっと応援指導部としてかかわれることがあったらなとか思いますし、今の時期何してるんだろうなとか気になりますね。
また、三田祭実行委員会の考えたイベントに出させてもらったり、個人的につながりもあります。
去年は三田実との飲み会もあり、「三田実VS応援指導部 どっちが飲みが強いか」みたいなのもありました(笑)。
楽しかったですね。三田実強かったです(笑)

 

――全塾に関して思うことはありますか。

南さんの意見で、先月の議会で「会議っていうものをただ予算申請の場ではなく、もっと慶應をよくするような話し合いをできれば」というのを言っていました。
そう言ってくれたというのが結構うれしくて、自分もはじめは会計の仕事でただ言っていたという感じが強かったですが、本当にそのような場になってくれたら、自分たち応援指導部はもちろん、他の団体にとっても塾生としてよりよい生活を送れるような何かを発信できればなと思います。

 

――南さんは方法について考えているが、いい案ありますか。

まずはやっぱりあの場に、いろんな人に来てもらうのが一番です。
そのために何をするかっていうと、ただ呼びかけるだけでは来ないと思うので、何か一つあの場でよいものを生み出して、他の団体も巻き込んでいけたらいいなと思います。
応援指導部はいろんなサークルとかかわりを持っているので、その手助けができたらなというのは強く思っています。

 

――財務について質問はありますか。

今リーダー部会計についていて毎月行かせていただいています。
財務監査がないと、学校からの信頼が得られないのでありがたいなと、その一言に限りますね。
確かに堅苦しさみたいのは感じます(笑)。
代交代の12月のみに行ったのですが、その時いろいろなことを話してちょっとはお互いのことを知れたので、財務の方々も他の団体と密な付き合いができればいいのかなとは思います。

 

――今後代表としてどのように活動するのでしょうか

「初めて来た人でも楽しめる応援席」というのはずっと掲げています。
最初の応援歌とかわからないと思うんですけど、初めて来た人たちにもわかりやすいような応援を心掛けています。
皆で一緒にできるような応援席、というのを作っていくというのが目的です。
最初は来づらいかもしれないですが、一回来てもらって何か楽しいな感覚を思ってもらえたらいいなと思いますね。

 

――塾生に一言お願いします。

塾生代表の南さんが言っていたことでもあるんですけど、「慶早戦を世界に誇れるものへ」っていうマニフェストを掲げていましたよね。
それに関して同感でして、ここまで学校全体を巻き込んでスポーツの応援をするところってやっぱり早慶しかないんです。 塾生になったからには、神宮球場に来て一緒に若き血を歌って、慶應の良さってものを感じてもらいたいなと思います。

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過去の記事

一人一人が塾生の意識を

2019年1月9日、三田部室にて 選挙管理委員会 委員長の川原悠希さんにインタビューをさせていただきました。

____概要と構成を教えてください

選挙管理委員会は、塾生代表選挙が円滑かつ公正に行われることが一番の目的です。

上部団体から選ばれた8人のメンバーで構成されています。

____今年度の塾生代表選挙が1月に延期になったいきさつを教えてください

延期をするつもりはなかったのですが、諸事情があり前の選挙管理委員会の方々がガバナンスの理由や予算の問題を提示され、選挙の早期実施は不可と決定したために延期となりました。11月30日に行われた全塾協議会定例会で話し合った結果、現状を問題視し、改善することにしました。

仮に4~5月に延期したとしても、今度失敗したら次はもうないというリスクがあります。早期に行う策を策定するなかで、当時の選挙管理委員会の方々が辞任の意思を示したため、選挙管理委員会を12月4日に新しく発足しました。

しかし、12月中は手続きの関係で実施は不可能だったので、1月に実施することにしました。

____今年はweb投票になりました。その実施に至ったいきさつを教えてください

正直なところ、個人的には電子投票が100%良い投票方法であるとは考えていません。しかし前の選挙管理委員会がほぼ電子投票ができる段階までに準備を整えていたため、それを引き継いで今年はweb投票にしました。

電子投票以外の方法でもかなりの準備が必要で、それ相応の人員が求められます。その部分で、(延期となった選挙での紙利用は)難しいと判断しました。選挙を実施するという事を前提とした場合、今回は電子投票のほうが確実だと考えました。

____考えられる問題はありますか

特定の候補者に票を入れることを強制する行為は、webにしたからといって防げるものではないと思っています。その対策として、あとで投票先を変えられるようにしました。

しかし、紙投票と電子投票のどちらがいいかというのは、個人個人の価値観によって変わってしまいます。結局、投票先を変えることができるとしても、強制されたという事実は変わらないので、議論の余地があると思います。

____紙投票とweb投票の並行は難しいですか

できなくはないと思いますが、時間や人員の問題上、手間も倍になってしまうため今回は電子投票に振り切りました。今までの紙投票では学籍番号で認証を取っていたのですが、今年の電子投票ではkeio.jpのアカウントで認証を取るシステムなので、システムとしては完全に別物です。電子投票と紙投票を並行させることが可能かどうかの技術的な問題は、実際に行っていないのでわからないです。

____SFCではkeio.jpが浸透していないようですが、その点はどのように対処しましたか

SFCでも他の学部と同じようにkeio.jpから投票ができるようにしました。大学からの主な重要事項はkeio.jpを通じて配信されているので、それを利用するしかないと判断しました。SFCは普段keio.jp以外の独自のシステムを使っていますが、時間的な問題もあり今回の選挙期間までに準備するというのは難しいと判断したので、どの学部にも共通して使われているkeio.jpを利用することにしました。

____以後、SFCのシステムに合わせたものを作ることは考えられますか

難しいと思います。

現行のシステムは、それを作った前の選挙管理委員長しか知らないので、変更を加えることが厳しいと思います。

____web投票に関しては、低い投票率を改善する手立てになりうると考えられるのですが、どのように捉えていますか

あまり投票率を改善する手立てとは考えていません。

web投票にしても、その存在を知らなければ投票はできないし、意思がなければ投票もしないと思います。Webにしたから投票率を上げられる、ということよりも、投票がいかに重要か、その存在自体を認知して投票をしてもらうことがまず重要であると考えます。

____低い投票率を改善するため、他団体との協力はありましたか

今年は嫌がらせのように結構やっていました(笑)

全塾傘下の団体はもちろんですが、今年は独立団体や未公認団体の方々にもより塾生代表選挙の存在を知ってもらおうと考えました。

文化団体連盟さんと協力して、学生ルームの扉に選挙ビラを貼ったことは今年で初めての取り組みです。日吉の塾生会館の一階にも貼っています。学生が見るところに重点的にビラを貼っていく取り組みは、例年と異なる点です。

また、オリエンテーション実行委員会さんにお願いして、12月22日にあったオリエンテーション総会の場で宣伝をさせていただきました。さらに、オリエンテーション実行委員会さんのメーリングリストを通じて選挙の宣伝を行ったり、全塾ゼミナール委員会さんにお願いして、委員会さんからゼミのほうへ情報を流してもらい、さらにゼミ員に伝えてもらったりしました。

様々な他団体さんにご協力していただき、とにかく多くの人たちに選挙の存在を知ってもらおうということに力を入れています。

____塾生に向けて一言お願いします

塾生代表選挙の認知度の低さについて、塾生代表の存在自体や役割が知れ渡っていないからという理由があります。

毎年一人750円ずつ徴収されている以上、やはり私たちの方から情報を提供する必要性もありますが、自分たちからも代表や団体の情報にアクセスしてほしいです。塾生自身に慶應生の一人として興味を持ってもらいたいな、と思います。

____全塾協議会の印象と課題をお聞かせください

まずは知名度の低さだと思います。

「塾生のために」という文言でお金の使い方を考えてはいますが、その塾生は何人の塾生なのか、どれくらいの人たちがその存在を知っているのか、というのは大きな問題だと思います。

昔の自治会制度が崩壊し暫定的に存在しているのが全塾協議会と言われているため、そもそも全塾協議会には正当性はないという考え方もあります。全塾協議会の在り方に正当性を出すために塾生代表をたてたものの、10%しか投票率がありません。

その知名度の低さの問題には、まずこちらからのアクションが足りていないという事に加え、時代の流れも影響していると思います。塾生のやりたいことが多様化しているこの時代に、全塾協議会でその多様性を抱えきれなくなってしまったのだと思います。そのなかで私たちは、直接的に関係ない塾生たちにどのように福利厚生の側面から関わっていけるのかを考えなければいけません。

もう一つは、全塾協議会が塾生への働きかけを義務感からしているというよりは、やらざるを得ないからしているという部分があるところです。そういった曖昧な部分を整理する必要があると思います。

議会が存在する意味を知ってもらうと、全塾協議会に賛同してもらえる方が現れるのかなと思います。「生徒会」らしいところがあると煙たがられてしまうので、そうではない部分を広めていくといいと思います。

____ありがとうございました。

塾生に「交流の場」を。

2019年1月9日、三田部室にて 全国慶應学生会連盟 川原悠希さんにインタビューをさせていただきました。

____団体概要をお聞かせください

全国慶應学生連盟は2018年で70周年を迎えました。昔はSNSも発達しておらず、上京して独りぼっちの人が多かったので、そのような生徒を対象に集めた、というのがこの団体の起源になります。

様々な地方出身の方々とのつながりを慶應の中で発展させよう、という考えが根本にあり、三田祭などで地方の名産やイベント企画などを出店しています。例えば徳島学生会では、関東の大学で集まって阿波踊りを行うイベントなど、学生会が主体となって活動しています。

学生全体の3割しか地方の人がいない上、最近はSNSでも繋がることができるので、活路が狭まってきていますが、三田会との連携をとるなどもしています。

また、慶應義塾のために活動している団体でもあるので、今年から「入学センター」との関わりを始めました。

____全体としての所属数はどのくらいになりますか

所説ありますね(笑)

全国慶應学生連盟は認知度がある意味での会員数ともとらえられるので、正直なところはわからないですが、LINEの登録数はおよそ340人です。ただ、そのLINEに登録していなくても学生会に所属している会員やイベントに現れる会員もいるので、正しい数はわからないです。340人以上は所属していると思われます。

____地域や都道府県別の学生会などの区別はどうなっていますか

地域や都道府県別にはそれぞれ存在しています。ですが、最近は地方生の減少を受けて統合の動きを進めています。それでも、三田祭などのイベントによく出店する栃木や徳島は、都道府県別の学生会としてはかなり活発に活動していますね。

____日ごろからの活動はなにかあるのでしょうか

定期的に何かをやる、というわけではなく、あくまで「交流の場」を提供するのが団体としての目的です。

そのため、日ごろの活動は慶應義塾大学からくるアルバイトの斡旋が多いです。共済部さんとは違い、通信教育部のアルバイトやオープンキャンパス関連のアルバイトなど塾内でのアルバイトが非常に多いです。それ以外は、イベントごとで出店したり、連合三田会に参加したりしています。また、他大学との交流もあり、最近では早稲田大学と合同でクリスマスパーティーを開きましたね。

____去年、創立70周年を迎えたということで、それを記念して何かを行いましたか

2018年8月4日に、塾長をお招きして三田キャンパスの南校舎カフェテリアで70周年式典を開きました。参加者はOB・OG含めて80名ほどで、大坂から90歳くらいになる方がお越しになるなど、幅広い世代の方々と執り行いました。

____現状の課題などはありますか

先ほども触れたのですが、やはり地方生が3割しかいないということですね。その3割には関東も含まれているので、その割合が減ってしまうと団体としてのアイデンティティが失われかねないのが非常に大きな問題です。

また、SNSの存在が大きくなったことです。それによりつながりや交流を全国慶應学生連盟にわざわざ求める必要性を感じなくなってしまう点も問題視しています。

____地方向け、ということは東京を含まないのですか

入れますよ。オープンです(笑)

極端なことをいうと、東京の人が地方の学生会に入っている場合もあります。東京や神奈川でもそれぞれの学生会はありますが、例えば、身内のルーツが地方にあるのでそこの地方学生会に入る、など自身の出身に関係なく加入している方もいます。仮に関東の人が出身とは関係のない地方学生会に入っても地方学生会が排除する感じではありません。

____興味があるだけでも入れるものなのですか

入れなくはないと思います。ただ、その学生会が受け入れてくれるかは学生会によるって異なるので、必ずしも入れるとは言い切れませんね。例えば、関西学生会ではかなりオープンな風土もあるので大丈夫だとは思います(笑)

____関西の規模はかなり多い気がしたのですが

関西の規模が一番大きいですね。東京より西だったら『関西』というような認識はありがちですし(笑)

___関西学生会独自でやっていることはありましたか

かなり飲み会が多かった気がします(笑)

____ちなみに、北海道はありますか

あるのですがどんどん衰退していますね。

個人的な考えではあるのですが、「○○出身」というくくりで考えるのは古いのかなと思っています。出身地を大切にしたり、話題にしたりすることは良いとしても、「出身地」という区切りで活動していたらいつまでも保守的になってしまうかもしれないと感じています。

____加入方法を教えてください

SNSやホームページを通じてですが「入りたいです」って言えば入れることができます(笑)

やはり年度変わりには、加入数は多くなります。新入生だけでなく、在校生もいます。情報が流れるサービスなので、学年によって何かが変わるということはありません。

____会費は発生しますか

基本的には0円です。

個々のイベントではお金がかかりますが、年会費は徴収していません。

____塾生にむけて伝えたいことはありますか

団体の目標は「塾風の宣揚」と「地域文化の向上」、「塾生相互の親睦」の三つで、おそらく全塾協議会に所属している上部七団体に共通することだと思います。

独立団体に所属している学生が、全国慶應学生連盟を含めた上部七団体にかかわる機会が少ないのが現状だと思います。体育会が怖そう、と我々が思うのと同じように全塾協議会や全国慶應学生連盟にも実情に反したイメージがついているのだと感じます。

実際のところ、全国慶應学生連盟は上部七団体の中では一番入りやすいと思います。全国慶應学生会連盟に入会すると、意外にも慶應のことをより深く知ることができるかもしれません。塾内には多くの団体があり、塾生の団体とのかかわり方はさまざまであると思います。全国慶應学生会連盟のような、人とのつながりを大切にして、慶應を体感する組織に所属するのも非常に面白いかと思います。ぜひご入会お待ちしてます。

____ありがとうございました。

 

塾生の”全力”を支える

2018年10月30日、三田キャンパスにて三田祭実行委員会 委員長の馬場 永希也様(写真 左)にインタビューをさせていただきました。

 

_____団体の概要を教えてください。

「第60回三田祭委員会」が正式名称で、11月に行われる三田祭を作り上げる活動をしています。委員200人で20万人規模の学園祭を運営して、基本的には裏方の業務を行っています。
特徴は4年間活動を続けるところ、赤法被がもらえるところ(笑)です。
来場者からの目線、塾生からの目線、僕たちからの目線を引き合わせて学園祭を作り上げていくという感じです。

 

_____60回目の三田祭に合わせた年間スケジュール、どういった時期に動いているのかを教えてください。

まず、12月初旬から次年度に向けた活動を始めています。12月の時点では、3学年合わせて150人になのですが、その全員が12月からフル稼働というわけではないです。9つの部署に分かれて活動するのですが、そのうち4つの部署が12月から動き始めます。そこから11月までハイペースで進みます(笑)

 

_____では本当に1年間通して動いているんですね。部署というのは具体的にはどうわかれているのですか?

9つの部署のうち、一番三田祭に関わる4つのメインの局は一般企画局・本部企画局・広報宣伝局・渉外局です。
一般企画局は運営、テントの立て方だったり参加団体対応であったりを行います。本部企画局は学園祭での企画を行って三田祭をより良くしようということです。広報宣伝局は実際の三田祭の広報を行います。そして渉外局は企業から協賛金をいただく、といった形です。
ちなみに2・3・4年生で1つの部署を構成しています。1部署は大体30人程度です。1年生はどこの部署にも所属せず、三田祭が終わった後入局ということになっています。三田祭前、10月ごろに行きたい部署の希望を取って、三田祭の後にもう一度取って、局調整会で一人一人納得するまで話し合って決めます。勿論枠があるので、こぼれてしまう人もいるのですが、誰しもが納得した形で終われるようにしています。

 

_____それぞれの学年の業務や役職はどのようになっていますか?

2年生が一番大変な時期で、実働が多いため、3年生4年生がサポートしつつやっています。
委員長は4年生、委員長補佐は3年生がやっています。2年生が実働で三田祭の基盤を担っていて、1年生は装飾など、三田祭の基礎を学ぶ時期です。
各局も4年生がトップで3年生が補佐をしています。補佐の3年生は4年生に実質つきっきりになって、学ぶことを学ぶという感じです。基本的には階段的に、補佐が次年度のトップになります。

 

_____では三田祭自体の話になりますが、今年のメインテーマを教えてください。

義塾の精神である「独立自尊」を体現するという中で、僕たち委員それぞれが理想の三田祭を持っていて、理想の三田祭に対して何ができるか―たとえばより良い運営、より良い企画、企画の中でこうすれば理想に近づく―という形で行っています。委員一人一人がそれぞれのテーマを持っています。
とはいえ、委員の中で組織としてのテーマはあります。今年は60周年記念なので、「歴史に残る三田祭」がテーマになっています。それに向けて委員一人一人が、何ができるか考えて、先ほど言った4局の局長であったり各部署の部長であったりと一緒にそれぞれ目標を立てつつ頑張っています。

 

_____なるほど、各自どうしたいか、という理想がある中で動いて三田祭を作り上げるということですね。では例年の三田祭の様子についてですが、規模などはどのくらいですか?

来場者数全体だと20万人規模で、実際に参加している出展団体は410団体程度です。参加塾生、つまり参加団体の構成員全員の人数は1万5千人です。

 

_____4日間だと土日の来場者数が多いんでしょうか?

そうですね、でも今年は金曜日が勤労感謝の日なので金・土・日がやはり多くなりますかね。

_____フィナーレに近い時間になると通路も人でいっぱいですよね。

僕たちも裏でずっと今どうなってるの?みたいな感じであたふたして(笑)、インカムをつけた上級生がずっと「流れてくださーい!」って声かけて(笑)

_____お疲れ様です(笑)

それが楽しくてやっているので(笑)

_____本祭期間、4年生や特に委員長さんはどのように動いているのでしょうか?

4年生、特に僕は本祭中は本部にずっといて、大学から借りているキャンパスすべての鍵の管理を第一の使命としてやっています。誰に貸しているのかなどを全部把握しつつ、誰がどこに入っているかというシフトの管理をしたり、警備に回ったり、ですかね。

 

_____現状の課題はありますか?

三田祭に対する課題、大きな課題はあまりないのですが、各局・各部署での小さい課題はあります。やはり組織を運営することに対する課題はありますね。
6,7年前までは3,40人が定員だったのですが、本祭での業務が増えたということを受けて4,5年前に定員を50人に増やしました。それによってここ数年で入ってくる委員の人数が増えたので、その200人という大きな組織の運営に当たって、僕が皆を巻き込めているのか、各局2・30人の中で全員がフル稼働しているか、というのが課題だと思います。
―話がそれますが200人のシフトを作るのは大変です。それもまあ楽しいんですが(笑)

 

_____どのような広報活動を行っていますか?

まず三田祭自体の広報と、協賛金を得るための広報の2つに分かれています。
協賛金を得るための広報は渉外局が司っていまして、OB会であったり、日吉で開かれる連合三田会大会で名刺交換を行ったり、という地道な部分ですね。それと日吉界隈、三田界隈の方々に、三田祭があって宣伝したいので、と言って広報するなどですね。
三田祭自体の広報は広報宣伝局が司っていて、パンフレット・ウェブで大きく分かれています。それに加えて、今年からアプリも出ます。独学で学んだメンバーがいて、その子が作ってくれました。あとは前夜祭の広報もあります。今年はUBERworldさんをお呼びすることができました。前夜祭も三田祭の広告塔です。

つまり広報のメインは4つ、パンフレット、ウェブ、アプリ、そして前夜祭ですね。

ちなみに前夜祭は三田祭と枝分かれして運営していて、僕も兼任での運営として前夜祭の中では委員長ではなく下っ端として働いています。
200人の中から1年生を抜いた150人が前夜祭と三田祭で兼務して動きます。本祭とは関係なく、全く違う業務を担当することもあります。

 

_____ほかのキャンパスの文化祭実行委員会とのかかわりはありますか?

一切ないです。昔は「六慶祭」というものがあったようで、おそらく慶應の6つある学園祭が連合していたのだと思うのですが、今は全く交流はないです。
ただ、出店する側の立場に立つ勉強という目的で、2年生がSFCの七夕祭に出店しています。2年生は本当に忙しいですね。

 

_____委員長として心掛けていることや行っていることがあれば教えてください。

先輩から引き継がれていることがありまして、僕は「“三田祭に対する心がけ”と“三田祭実行委員に対する心がけ”は違う」と教わっています。
まず三田祭実行委員会での委員長の心がけについてですが、もちろん委員長は委員会の顔として、スポットライトを受けることが多いんですね。でもその中でもやはり仕事をしていて活躍しているのは委員であって、だから僕は委員長でありスポットライトを浴びながらも、その頑張っている委員たちを陰から後押しするような委員長になることを心掛けています。委員の活躍にちゃんとスポットライトが当たるように、いろいろな企画をサポートしていこう、ということの心がけはしています。
三田祭に対しての心がけは、委員長の僕が、というより三田祭実行委員会全体が心掛けていることになると思います。三田祭に対する誇りというものはもちろんありますし、出店してくださる団体・塾生の皆が本当に限られた学生生活の中で全力をかけてきたものを披露するわけで、それを一番やりやすい環境を僕たちが提供しないといけないという使命、心がけは持っています。
塾生1万5千人がそれぞれの学生生活を送る中で共通する通過点が三田祭であって、その人たちがやってきたことに誇りを持って発表できる場を僕たちが作らないと駄目だ、と思います。

 

_____団体の構成員や下の代に伝えたいことはありますか?

難しいですね。
後輩に伝えたいことは、学園祭の“本質”です。
“本質”と言うのは僕たちにしかわからないことで、それは先ほど言ったように、“学園祭は参加してくれる1万5千人の塾生たちが4年間しかない学生生活の中で全力を披露する場である”ということです。そこからずれること、例えば実行委員会本位の三田祭になってしまうことは(あるべき姿とは)違います。塾生の集大成を僕たちは支えなくてはいけない、それを忘れないでほしいなと思います。

 

_____最後に、記事の読者に伝えたいことはありますか?

第60回三田祭が11月22日から25日にかけて行われます。その4日間の非日常は1年にそこしかないので、その非日常をぜひ味わいに来ていただければ、僕たちとしてはとても幸せです。

 

_____ありがとうございました。

第60回三田祭HP https://www.mitasai.com/

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第60回 三田祭アプリ

 

 

関連して、団体の構成や役職についてもう少しお聞きしました。

 

_____ちなみに委員は200人ということでしたが、構成はどのようになっていますか?

各学年50人、男女は25人ずつです。

 

_____その各学年の50人は皆さんやめてしまうことなく4年生まで続けているんですね。

皆とてもモチベーションが高いので、僕たちの中でほとんどやめることはなく最後までやっていますね。

 

_____次の役職、委員長などはいつ決めるのですか?

11月下旬、本祭終わったあと12月初旬までに執行部選挙がありまして、同期の中で決めるという形です。同期50人で集まって、その3年生の代だけで決めます。

 

 

これでインタビュー内容は以上です。

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