All Keio Student Senate.

Vol.3. 「国際関係会」

2018年6月19日 発行

塾生と世界をつなぐ

2018年6月6日 三田キャンパス内にて、国際関係会代表 伊藤惇貴さんにお話を伺いました。国際関係会では、海外の提携校から学生を招き、春夏に2週間の国際プログラムを運営したり、日本への留学生のイベントを企画したりしています(国際関係会ホームページより)。国際関係会の英語名はInstitute of International Relations で、I.I.R. という略称で広く塾生に知られています。

—国際関係会(以下IIR)様の構成や所属人数を教えてください。

伊藤「人数は、去年度はだいたい360人でした。1年生が200人だとすると、2年生は100人弱、3年生でそれの3分の1から2分の1、4年生も同じ割合で減っていきます。3年生まで残れば4年生までだいたい残るので、2年生から3年生への変化が大きくて、3年生から4年生はそこまで減少しません。

—役員は何人いらっしゃいますか。

伊藤「1年生の10月に10何個かの役員の内、1つを除いた役員が10月から11月に決まります。例えば1年生の秋で副委員長・副代表だと、1年後委員長・代表になり、役員の最終的な引退は3年生の秋です。海外派遣という部署だけ1学年2人いますので、すべてで24人です。」

—役員の選出方法を教えてください。

伊藤「基本的には立候補制です。特に1年生の選挙、つまり副委員長・副代表になるときは、1つの役職に複数人出る場合もあります。その時は選挙をやっておりまして、事前に所信表明と言われる、A4紙1枚にまとめたものと補足資料をすべて自分で作ってもらいます。それを1週間前くらいから部内で共有し、選挙の際に5分ほどのスピーチをしてもらいます。

その後の質疑応答では結構な時間がかかり、議題が多かったり、その人に対する疑問が多かったりすると、1時間半から2時間ほど平均してかかります。IIRの規約的に全部員の過半数以上が投票しなくてはいけませんので、来られない人は委任状を出してもらい、それと来た人の数が規定数を上回った場合、選挙が成立します。1人しか候補がいなくても、不信任が過半数以上の場合、再選挙となります。」

 

—活動内容について教えてください。

伊藤「(図参照)これがIIRでメインのプロジェクトと言われるものです。5つありますが、そのうちの4つが交換交流プログラムです。FUN (Feel United Nations)というのは、もともと国連に近づくために、国連に関連した勉強会や講演会を行っていました。今は、国連に縛られないように、幅広く勉強会や講演会などのゼミ的な活動、インプットの活動がしたいと思っています。

P.A.L.(Promoting Asian Leadership) は名前の通り、Asian Leadershipを育成しようという視点でやっておりまして、最初は募集国をアジア圏にしていましたが、どんどんアフリカや中米から応募が来るようになって、この夏には100人くらいの応募が来ているようです。数年前は10人ほどの応募しかなく、20の枠に対してですので、急成長だと思いました。P.A.L.では、アジアの視点でアジアをどう考えるか、自分たちがどう活躍していくべきか、何ができるかについて考えています。

IW (International Week Tokyo)は、この上に、IWCO (International Week Coordinating Organization)という親団体があります。IWCOは23か国26団体が加盟していて、8割がヨーロッパ中心、本部もヨーロッパにあります。IWは、基本的に参加費無料で23か国26団体のうちで、人を送り合うプログラムを行っています。簡単に言うと、東京で2週間プログラムをやるといった募集をかけたら、23か国から応募が来て、だいたい1か国1人から2人ずつとるので、だいたい14人程度を送り合います。私たちも部員を送り出します。もちろん塾生にも機会はあります。

LINKは、カナダのブリティッシュコロンビア大学(UBC)という優秀な大学のなかの団体と提携を結び、その中で2週間ずつ部員を交換しようというプロジェクトです。P.A.L.に関してはネットワークがないので、初めての大学に自分たちからどんどんアプローチして、ネットワークをつくっていっています。LINKに関しては、今年から派遣人員を部員だけでなく、塾生にも広げようとしています。私たちも福利厚生機関として、塾生に還元すべきだという話もありましたが、まだ新しい取り組みで、制度や安全面の安定性が確保できず、今まで部員だけの派遣にしていました。今年からは、向こうのコンテンツもある程度安定してきたこともあり塾生に広めることにしました。

そしてSKIPは、LINKと同じように、スタンフォード大学の学生団体と提携を結んでいて、短期交換を行っています。SKIPだけは春休み中に行います。これは塾生にも開いていて、半分はIIRではない塾生が参加しています。また同志社大学の学生と一緒に行くみたいです。以上がメインの活動です。

このほかにもフィールドワーク・トリップといって、夏休みに2週間ほどインドネシアやカンボジアなどに行き、生の現地を体験するために、電気や水道が通っていないような村にホームステイしたり、現地の大学生と交流・ディスカッションをしたりします。

 

—慶應大学の他の国際系のサークルとの交流はありますか。

伊藤「まず、兼サーをしている部員が多いので、他のサークルの情報は入ってきます。私自身も、1年生のときはIIRとおなじようにプルリオ(慶應義塾大学公認サークル)にも所属していました。団体としては今まで他のサークルと交流はなくて、私が2年生のときに、国際系団体の代表が集まった会をやりたいなと思い話していましたが、なかなか実現しませんでした。

そしてこの話を今の2年生の部下に話したところ、その子もやりたいと思っていて、実際今動いているのが、S.A.L.(慶應義塾大学公認サークル)、IIR、AIESEC(アイセック・ジャパンの1委員会)で三田祭に向けて何か大きいことやろうとしています。2つは福利厚生団体ではありませんが、慶應義塾の国際化に何かしら寄与したいという話もあり、その3団体で三田祭期間中にホールを使って講演会を開き、クロスボーダーで活躍している方を呼んでパネルディスカッションをしたいと考えています。

 

—IIR内の問題点・改善点を教えてください。

伊藤「運営は正直成り立っています。慶應の福利厚生団体だから構わないのですが、あくまでも慶應でやってしまっています。もっと他の大学ともやりたいです。もっと他の団体・大学と繋がりをもって、情報共有も含めて、そこで新しいものを作りたいと考えています。人員や資金も安定しているので、もっと新しいことをやりたいです。しかしそこで難しいのが、変に提携先を増やしてしまうと、福利厚生としてあまりよくないという面です。また、活動の幅が広いので、統一が難しいというのがあります。IIRの理念がすべてのプロジェクトに浸透しているかと言われれば、そうでないのも事実です。大きいが故に生まれる、帰属意識のなさや統一感のなさは、慢性的な課題です。

さらに、理念が『国際社会で活躍する人材を輩出する』なのですが、部員の中でまだまだ経験と幅が合う人が少ないと感じるので、もっと他大学の団体ともかかわりを持つべきだと思います。」

 

—IIRの代表になって新しく始めたことを教えてください。

伊藤「各プロジェクトの活動が縦割りで、横断的な活動が少なかったため、一致団結して競い合いながらもみんなでやりたいという意志の元、全プロジェクトが関われる共同プログラムを構築しました。実際にやったのは、次の代、つまり新1年生を育成することです。夏や秋まで、1年生が深いところまで入り込む隙がなく、せっかくプロジェクトに魅力をもってもらって入ったのに、何も関われないのはもったいないし悲しかったので、全体で1年生を春から関わらせてあげようとしています。」

 

—部員に期待することは。

伊藤「役員に対しては、IIRでの活動が将来的にどう自分に利益があるのかをきちんと考えたうえで活動してほしいです。そのうえで、他の選択肢を考えてほしいです。つまり、IIRで活動するなら、中長期的な自分のメリットを逆算し、仮定で設置したうえで活動し、その活動する中で、常にいろいろな選択肢を見てほしいということです。全部員に対しては、IIRの機会をもっと利用してほしいと思います。実際アクティブメンバーは100人弱なので、遊びやOBOGとのつながり、海外プログラムのみを使うなど、利用の仕方を考えてIIRに所属していてほしいと思います。」

—塾生に知ってほしいことはありますか。

伊藤「基本的に私たちは、やりたいことがあったら、とりあえずやってみようという形に至ります。新しい案や提携の話があったら、面倒くさいからいいやということは絶対になくて、必ずポジティブな方に考えています。そういう意味で、他のサークルや学外の活動でIIRが関われることがあれば、もっと巻き込んでほしいです。話があれば乗りますし、よく考えたうえで協力もします。IIRは、スタンフォード大学やUBCなど30以上の提携先があり、各国際プログラムは規模も安定性もあるので、団体としては大きくて活発です。」

 

—ありがとうございました。

伊藤「ありがとうございました。」

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